スズメバチとどっちが強い? 凶暴すぎる殺人蜂“キラービー”が米国で拡大

230px-Apis_mellifera_scutellata_1355021.jpgキラービー「Wikipedia」より

 日本における“ミツバチ”は、主に密採取のための養蜂用として知られ、またTVアニメ『昆虫物語 みなしごハッチ』の主人公・ハッチのおかげか、かわいいイメージがある。しかし今、“キラービー”の異名を持つミツバチが、アメリカで北上移動の動きを見せており、専門家が大いに警戒している。このニュースに対して、なぜか日本ではキラービーをバカにする声が上がっている。

 専門家が警戒しているのは、アフリカナイズトミツバチとセイヨウミツバチの混合種。“キラービー”の異名を持つこのミツバチが、初めてアメリカのカリフォルニア州に姿を現したのは1994年。約20年経った今年、キラービーは40kmほど北上を見せているという。

 キラービーは名前のとおり非常に凶暴な性格で知られ、多くの負傷者も出している。しかし日本ではこのニュースに対し、共感して心配する声は皆無だ。それどころか、「ふさふさしててかわいい」「子リスみたいで好き」「ストラップにしたい」など、まるで“キラービー”をマスコットキャラクターのように捉えている。

 また、「こいつ超ザコだし」「絶対スズメバチのほうが強い」「スズメバチ最強!」「スズメバチを知らないんだな、この専門家は」と、小学生男児のような口ぶりで“スズメバチ”をパワープッシュする声が多く見られる。ただ、オレンジ色と黒のおどろおどろしい配色に、大きなものだと40mmを超える獰猛なスズメバチに比べたら、体長も小さいキラービーは“みなしごハッチ”のように感じてしまうのも頷ける。

 国内では今月13日、京都市内の遊歩道を散策中の4~60歳の男女12名が、スズメバチに腕などを刺され病院に搬送。命に別状はないということで安心だが、12人という数字は圧巻である。また、先月にも福岡県の雑木林で、ボーイスカウトのメンバーら11人が襲われ、病院に搬送。こちらもスズメバチの仕業と考えられている。

 上記はいずれも軽傷で済んだようだが、スズメバチによる死亡例は熊やヘビを遥かに上回るという。実際、日本国内だけでも年間平均30人がスズメバチに刺され、死んでいるのだとか。

 ただ、キラービーもやはり凶暴だ。今年6月、アメリカで農作業中の男性が、運転するトラクターを誤って灌漑用パイプにぶつけてしまった。不運にもパイプには長さ50~60cmのキラービーの巣があったらしく、怒ったキラービーの大群が男性を襲い死亡させた。テキサス州でのできごとだけに、“敵刺す”ということだろう。

 スズメバチと比べてバカにせず、もしもアメリカ旅行中にキラービーが現れたら、Bダッシュで逃げることをお勧めしたい。

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