脳をコントロールする寄生虫、“売春婦”と呼ばれる花?ものまねが得意な擬態生物5選!
●ハンマー・オーキッド(Ophrys apifera)
蘭の一種、ハンマー・オーキッドは、メスバチに擬態することでオスバチが花粉を擦りつける。あとは、勝手にオスバチが花粉を運んでくれるという寸法。ただ、オスバチはあまりにメスバチに似ているものだから、誤って放精してしまう。このことから、ハンマー・オーキッドは“売春蘭”とも呼ばれるそうだ。口が悪い人は、「このハンマー・オーキッドが!!」と罵るのではないだろうか。余談だが、蘭を意味する“オーキッド(Orchid)”は、ギリシア語で睾丸を意味する“orchis”が語源。売春だの睾丸だの、とことん卑猥な花だ。見ていると、確かにいやらしいものに見えてくる。
●オジロアシナガゾウムシ(Mesalcidodes trifidus)
パンダのような白と黒のボディがキュートな昆虫・オジロアシナガゾウムシ。この虫が何に擬態しているかというと、まさかの鳥の糞である。危険を察知すると死んだふりをするのだが、その姿は本当に鳥の糞そっくり。それにしても、もっと他に似せるものがあった気が……。カタツムリに食べられないように、くれぐれも注意してほしい。
●トリノフンダマシ(Cyrtarachne bufo)
かと思えば、名前までも!! トリノフンダマシは、オスの体長が0.3cm、メスの体長が1cmほどのクモの一種。しかし、小さな体をしているくせに、一丁前に1mほどの巨大な網を張るようだ。ただ、縦糸・横糸の間隔が10cmくらいあるため、大抵の獲物は通り抜けてしまうとのこと。また、葉の裏で寝ており、天敵にも見つかりにくいので、鳥の糞に似せる理由も特にないそう。無意味に鳥の糞に似せるわ、巣作りが粗いわ、一体何をしているのか。ここまで馬鹿だと、その姿はあくまで仮の姿で、本当はとてつもなくすごいことを、秘密裏に行っている気さえする。
左、オオトリノフンダマシ 中、シロオビトリノフンダマシ 右、シロオビトリノフンダマシ・黒色型
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2024.10.02 20:00心霊脳をコントロールする寄生虫、“売春婦”と呼ばれる花?ものまねが得意な擬態生物5選!のページです。ものまね、寄生虫、脳、擬態、売春婦などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで