過去に行くタイムトラベルは可能?超光速状態でのタイムリバースが確認される
DVD観賞中に宅急便の配達が来ることもあるだろう。玄関先に行き荷物を受け取って部屋に戻れば、見逃したシーンを見るために少し早戻しすることになる。DVDに記録された映像データを戻すことには何の不思議もないが、なんと近い将来、現実を“巻き戻し”て、過去にさかのぼって録画するカメラが登場するかもしれないというから驚きだ。
■光速を超えれば現実を“逆再生”できる!?
始業開始のベルが鳴る直前に、もし超音速で移動することができれば、憂鬱な(!?)ベルの音を聴かずには済む(欠席は免れないが)。しかし音速を超えると、聴きたくもない(!?)別の音「ソニックブーム」が聴こえてきてしまう。音速を超えることで発生する凄まじい衝撃波がその音の原因だ。
では音速の2倍となるマッハ2で移動中に、野外コンサート会場の上空を横切ったら、音楽はどのように聴こえるのか? なんとその場合は、聴こえる範囲内に流れていた曲の3秒ほどの部分が“巻き戻し”状態で聴こえるという。この現象を完全に実証した実験はまだ行われていない(と思われる)のだが、科学界ではまず疑うべくもない定説と考えられている。
そして音にまつわるこの現象は、同じように光についても起こり得るのかどうかにも注目が集まっている。つまり光速を超えて移動すると、はたして周囲の光景が“逆再生”状態になるのかどうかだ。
もし光速を超えて移動することができれば、確かに時間の流れが変化すると考えられ、一説では“タイムトラベル”が可能になるとも言われている。だが、今日の科学では「光速よりも速いものはない」ので確かめる術がない。
しかし本当に光速を超える現象が存在しないのだろうか? そしてもし光速を超える手段が見つかれば、ひょっとすると現実を“逆再生”することができるのかもしれない!?
まるでハードSFのような奇想天外なこの分野を研究しているのが、スコットランド・エディンバラにあるヘリオット・ワット大学のダニエル・ファッシオ教授が中心となった研究チームである。そして今回発表した研究で、光速を超える光を扱って過去にさかのぼった“逆再生”映像を撮影することに成功したという驚きの報告が行なわれた。ついに人類は夢のタイムマシン開発の最初の一歩に到達したということなのか?
■「光前線」現象が「タイムリバース」を引き起こしている!?
音速が時速約1200kmであるのに対し、光速は時速約10億8000万kmというとてつもないスピードであることはご存知の通りだ。果たして光速を超える何らかの手段を人類は獲得することができるのか?
この難題に取り組むためにファッシオ教授たちが以前から着目している現象は、「光前線」とでも訳すべきか、illumination frontsという現象である。そしてこの「光前線」は、光本体のスピードよりも速い“超光速”なのである。
この現象を説明するためによく引き合いに出されるのが、月に向けて強力なレーザーポインタを照射するというたとえである。もちろん実際に確認することはできない思考実験なのだが、ともあれ月へ向けてレーザーポインタを照射した場合、地球から38万km離れた月面にレーザー光が1.3秒くらいかかって届くことになる。
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2024.10.02 20:00心霊過去に行くタイムトラベルは可能?超光速状態でのタイムリバースが確認されるのページです。仲田しんじ、タイムリバース、光速、音速、超光速現象などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで