「ジェミニ5号」が1965年に撮影した写真にUFO発見? 漆黒の三角飛行物体は「TR-3B」プロトタイプか?
「ジェミニ計画」――聞き慣れない名前かもしれないが、それは米国が初めて有人宇宙飛行に成功した「マーキュリー計画」と、人類が初めて月面探査を成し遂げた「アポロ計画」との間に行われた計画である。月までの往復にかかる期間(8日間)の宇宙滞在、宇宙遊泳、宇宙船のドッキングなどが次々と達成され、旧ソ連との間で繰り広げられた宇宙開発競争において米国の優位が確立した極めて重要な宇宙計画だった。
現在、「ジェミニ計画」の宇宙船に搭載されたカメラが撮影した数々の写真は、米アリゾナ州立大学の地球・宇宙探査大学院(School of Earth and Space Exploration)による特設ホームページ上で見ることができる。しかし、撮影から半世紀近くが過ぎた今、一般公開されている膨大な写真のうちの1枚に“黒く巨大な三角形の飛行物体”が写り込んでいることが判明し、世界のUFO研究家たちを驚かせているようだ。まずは問題の写真をご覧いただこう。
これは1965年8月、地球周回軌道上を飛行中のジェミニ5号が、ハッセルブラッドのカメラで米ニューメキシコ州の砂漠を撮影した写真だ。赤茶色の乾いた大地が広がる砂漠上空に、ぽっかりと、まるでそこだけ光を吸い込んでしまったかのような漆黒の三角形が浮かんでいる。その周囲は、青白く不気味に輝いており、磁場やバリアで守られているとしか思えない。これは一体何だったのか?
画像を目にした各国のUFO研究家たちの間では、正真正銘のUFOだとする声、米国が極秘裏に開発してきたとされる反重力戦闘機「TR-3B」のプロトタイプではないかとする説など、さまざまな意見が飛び交っているようだが、未だ結論には至っていない模様だ。特にUFO説を支持する人々は、三角形の飛行物体がフラットかつ光を吸収する素材で覆われているように見える点を挙げ、「これはしばしばUFOに見られる特徴である」としている。さらに、このような衝撃的画像が現在に至るまで放置されていた点にも違和感を覚えているUFO研究家は多いようだ。
謎は深まるばかりだが、今後NASAの専門家たちによる見解が発表されることはあるのか、このまま一切の公式見解も示されないならば、その理由とは何か? 事態の推移を注意深く見守る必要がありそうだ。
(編集部)
参考:「March to the Moon」、ほか
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