■ダクトの中のトレイン・スポッティング
――どんなタイミングで撮影をするのですか?
木原 基本は独りの時。「うわー、このダクト、ヤバいな」とか「なんだ、この感じは!」とか「気持ち悪い」みたいな、ホラー感を感じた時に撮ります。
――初めてシャッターを押した時の気持ちって?
木原 衝撃的な何かってあったかな? 覚えてないですね。ただ、僕、ギャンブルにズブズブになっていたことがあって、日払いの生活だから金も貯まらず、多い時には何百万円かの借金もあったり。そんなテンションが高くない時も、とりあえずダクトに潜って写真を撮れば、マイナスがゼロになるくらいの感覚は凄くありました。胃薬みたいなもんですね。