人工ブラックホールがイスラエルで開発されていた! 色が真っ黒ではないことも判明、ホーキング博士に初のノーベル賞か?
■ホーキング博士がノーベル賞が獲れない理由
さすが天才の名を欲しいままにしてきたホーキング博士、考えることのスケールもブラックホール級! 後にブラックホールを解明するにあたり大変な影響を与えることになった「ホーキング放射」という理論であるが、これだけ物理界に大きな足跡を残しながらノーベル賞が取れない理由がまさにここにあるのだ。ノーベル賞は提唱された理論が実際に実験や観測によって「実証」されたものだけを対象にしているのである。ゆえにいくらホーキング博士のように物理界に多大な影響を与えてきたとしても、あまりにその理論が凄すぎて実証できなければノーベル賞候補にはなれないのである。
かのアインシュタインが相対性理論を発表した時にその斬新な理論を他の学者が理解できず、「なんだか凄い理論みたいだがどうしても理解できん。仕方ないから他の業績に対してノーベル賞を与えよう」と苦肉の策をとったように、ホーキング博士の理論も実証する術がないままだったのである。
■イスラエルの物理学者、意外な方法で実証へ!?
そこにきて今月イスラエルのスタインハウアー博士が、光のかわりに音を使って擬似的なブラックホールを生み出すことに成功したと発表したのである。博士は元来音楽好きで、バンドを組みドラムを担当していたことと関係があるのかは定かではないが、7年間の研究の末長いチューブの中に絶対零度近くまで冷却したガスを流し込み、レーザービームを照射することで、音の「事象の地平線」を再現することに成功した。
絶対零度近くまで冷却させると、ボース・アインシュタイン凝縮と呼ばれる極めて多くの粒子が整然と一つの原子のように振る舞う現象が起きるのである。そこにレーザービームを照射することで、「事象の地平線」と似た状態を作り出すことが出来るのだ。スタインハウアー博士はこの音で再現した「事象の地平線」を用いて2年前初めてホーキング博士が提唱したように、「片方の粒子(音量子)だけが擬似ブラックホールに吸い込まれて、もう片方がブラックホールの外へ放出される現象を確認した」という。それから実験を繰り返し、音量子が光子と同じ振る舞いをすることも確認することに成功したという。
スタインハウアー博士は、DailyMail誌に対し「あなたの泳ぎよりずっと早い川を上流に向かって泳ぐことを想像してみてください。川の速さに勝てずどんどん川下に流されてしまう。それだってブラックホールのようなものなのです」と語った。
この音による擬似的なブラックホールによってNature誌に発表されたように、ブラックホールモデルからの放射が確認されたのであれば40年以上量子物理学界が成し得なかった「ホーキング放射」の実証に繋がるわけでとんでもない偉業になるわけだ。一方でまだこの実験方法に懐疑的な学者も多いのも事実。難病と闘いながら物理界を牽引してきた偉大なるホーキング博士に是非ノーベル賞が贈られることを望むばかりだ。
(アナザー茂)
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2024.10.02 20:00心霊人工ブラックホールがイスラエルで開発されていた! 色が真っ黒ではないことも判明、ホーキング博士に初のノーベル賞か?のページです。イスラエル、アナザー茂、ブラックホールなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで