戦後日本の“真実の歴史”を語る上で、絶対に知るべき「國體ネットワーク」中心人物5人とは? 落合莞爾インタビュー

「京都皇統」なる独自のソースから得た衝撃的な歴史情報を「落合秘史シリーズ」として公開し続け、一部から熱狂的な支持を受ける落合莞爾氏のインタビューを敢行した。落合氏がメディアのインタビューに答えるのは初めてである。

【第1回はコチラ


■大塔宮護良親王の王子・王孫がイギリスの王家ウィンザー家となった?

※2014年の暮れに落合氏が公刊した『欧州王家となった南朝皇統』では、大塔宮護良親王が鎌倉を脱出して西大寺入りした後の「大塔政略」の展開をテーマとし、大塔宮の王子・王孫がオランダ王家オランイェ・ナッソウ家およびベルギー王家ザクセン・コーブルグ・ゴータ家となり、さらにイギリスの王家ウィンザー家となった経緯が述べてられている。

――「大塔宮の王子・王孫がイギリスの王家ウィンザー家となった」という点について、もう少し教えていただけますか?

落合莞爾氏(以下、落合) ウィンザー家とは、第1次大戦でドイツを敵国としたため用いた仮称で、正確にはハノーヴァー・コーブルグ王家です。その前のハノーヴァー王朝でジョージⅢ世の男系が絶えたので王位を継承した孫のヴィクトリア女王と、夫君アルバート公のザクセン・コーブルグ・ゴータ家の家名を併せてハノーヴァー・コーブルグ家と呼ぶのです。

 ハノーヴァー王朝の前は、イングランドとスコットランドによる同君連合グレートブリテンの女王アンが、スコットランド王家のスチュアート家から出たので、スチュアート朝と呼びます。スチュアート朝の始祖は、現在フランス領のアレモリカ(ブルターニュ)から渡来したケルト人の小貴族です。

戦後日本の真実の歴史を語る上で、絶対に知るべき「國體ネットワーク」中心人物5人とは? 落合莞爾インタビューの画像1落合莞爾氏

■京都皇統とは睦仁親王および堀川辰吉郎を中心とする皇統のこと

――お話の中にたびたび登場する「京都皇統」というのはどんな人たちなのでしょう?

落合 京都皇統とは、堀川御所に入った睦仁親王およびその王子・堀川辰吉郎を中心とする皇族のことですが、ここでは具体的人名を憚り「京都皇統」とするしかありません。もっとも、拙著を通覧された読者なら、すでにご正体に気付いておられるはずです。

 堀川辰吉郎の薨去は表向きでは昭和41年(1966)12月19日とされていますが、実際はその5年後であったことを数か所から聞いています。その年の9月に住友軽金属から野村証券に転職した私は、総合企画室企画課長代理を命じられて証券取引法を勉強していましたが、10月の末頃になると部内が急にあわただしくなりました。

 当時の野村証券相談役の健康状態が悪化したので叙勲工作をしていたのです。相談役は11月7日に他界しますが、これが堀川辰吉郎の(本当の)薨去と関連していたことも、数か所から聞いています。

 大徳寺塔頭如意庵を再興した立花大亀和尚が野村証券社長を総理大臣・池田勇人に引き会わせ、京都大学の同窓として支援を勧めたことは周知の事実ですが、これは表面に浮上した現象に過ぎません。戦後史の深層に存在するのは、下記の5人が密接に絡む國體ネットワークです。この相互関係を見極めないで説く戦後史は、歴史理解の第一水準すなわち「事象羅列」の域を出ることはありません。5人を生年月日順に並べてみます。

國體天皇・堀川辰吉郎(1888~1971)
国事探偵・吉薗周蔵(1894~1964)
政界首脳・池田勇人(1899~1965)
宗教界首脳・立花大亀(1899~2005)
証券界首脳・元野村証券会長O(1903~1972)

 堀川辰吉郎が実際に薨去した翌年の昭和47年(1972)に、國體ネットワークに一大異変が発生しました。辰吉郎の(実際の)薨去により、それまで一枚岩だった國體勢力が国際金融連合と國體護持勢力に分裂したのです。

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