「楳図かずお預言者説」から心霊現象まで本人が言及! 『恐怖ぬりえ』出版記念直撃インタビュー!【後編】
■楳図かずお先生の実際に体験した怖い話!!
――楳図先生は、心霊現象などに出会った経験はあるんでしょうか?
楳図 うーん……わからないですけど、心霊体験や、恐怖体験と言ってもおかしくないようなことはありますね。
――具体的に聞いてもいいですか!?
楳図 そんなに前のことじゃないんだけど、とあるお店で晩御飯を食べ終えて、隣の駅まで歩いていたんです。その途中、細い路地を入ったところで、急に頭の中に「ディテクティーボ」って言葉が浮かんできたんですよ。
――ディテクティーボ!?
楳図 僕は、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語の勉強をしているんですけど、「そういえば、ディテクティーボってスペイン語で探偵って意味だよな……」って思って、そのまましばらく歩いていると、右手の方に「探偵」って書いてあって、犬がベレー帽を被っている看板があったんですよ! でも、「察知するなら、もっとまともなことを察知できたらいいのに!」って思いましたけどね(笑)。
――やっぱり特殊能力じゃないですか(笑)。
楳図 あと不思議な体験でいうと、30年ぐらい前に変なことがありましたね。ちょうど『わたしは真悟』を描いていた時期なんですけど、寒くなりかけた頃で、押入れからマットを出して板の間に敷こうと思ったら、ヘアピンを見つけたんですよ。それから、別の部屋の畳にも、風呂場にもヘヤピンが落ちていて、部屋からやたら出てくることがありましたねぇ。
――えっ!? どういうことですか?
楳図 まったくわからないんです! それである日、喫茶店で仕事をしようと思って、筆箱を開けたら、やっぱり中に小さいヘアピンが入っていたんですよ。
――わけがわからなすぎて怖いですよ!
楳図 あと、最近では『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』(日本テレビ系)の撮影が茨城県の日立市であったときにも変なことがありましたね。撮影が終わったからホテルの部屋に戻って、それからご飯でも食べようと思って部屋から出たんです。そのとき、プラスチックの棒がついた部屋の鍵を持ち、ちゃんとかけて、それからジーパンのポケットに入れたんです。それで、ご飯を食べに行ったら突然具合が悪くなってきて、「トイレー!!」って感じで、部屋に戻ったんですけど、鍵がないんです。
――鍵にはプラスチックの棒がついているし、落としたら音がするのですぐにわかりますよね。
楳図 そうなんですけどね~。僕も「食事した場所に落としたかな?」と戻って探したんですけど、どこにもない。他にお客さんは誰もいないし、対応してくれた男の店員さんに聞いても「鍵なんか見てないですよ」って。結局、上り下りしたエレベーターを探してもなくて、仕方がないからフロントで「鍵をなくしちゃったので、開けてください!」と言って、部屋を開けていただいたんですが、その直前に漏らしちゃって(笑)。
――わっ!! ちなみに、これ(※別タブで開きます)ですか!?
楳図 そうなんですよ~(笑)。しょうがないからグチャグチャのジーパンとパンツを洗って、フロントに「鍵を弁償します」と言って5,000円を払って、本当に悲惨な状態で東京に帰ってきたんです。で、すぐに服を脱いで、洗濯機に入れたら、なぜかガッチャン、ガッチャン音がして。洗濯が終わって洗濯機をあけてみると、中からホテルの鍵が出てきたんですよ!
――えー!! ヘアピン以上にわけがわからない話ですね!
楳図 必死で探したし、ホテルでズボンもパンツも洗ったりもしているから、ありえないんですけどね。その鍵はいまもココ(まことちゃんハウス)にありますよ(笑)。
――楳図先生のまわりでは物が瞬間移動するんですかね?
楳図 あと、いちばん最近では去年のことですけど……。
――すごい! まだあるんですね!
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