「ジャックと豆の木」の起源は5千年以上前だった! 童話の起源が大幅に見直される!
2017.01.17 10:00
■ウィルヘルム・グリムは正しかった
かのグリム童話を世に送り出した有名なグリム兄弟の弟にあたる、ウィルヘルム・グリムは1812年の初版刊行時に「童話は何千年も前の話がもとになったものだと信じている」という記述をしていたが、当時は全く理解を示されなかったという。最新の研究でやっとグリムの見解が正しかったことが証明されつつあり、現代になってようやく名誉を回復したかたちになる。
昔の童話には残酷な内容を含んでいるものも少なからずあり、幼児向けにいつの間にか該当描写を削ったり修正・改変されていたりするため、ストーリー展開や結末に違和感を抱く人もいるのではないだろうか。特にグリム童話は子どもへの読み聞かせに適しているか否かが初版刊行時以来、しばしば議論の的となっている。
ただ近年では、その残酷性だけに注目するのではなく、伝承されてきた物語世界全体で捉えるべきであり、原典に忠実であることを求める傾向も出てきている。大人になった今、これらの童話の数々をあらためてじっくり読み直してみるのも良いかもしれない。
(文=Maria Rosa.S)
参考:「Phys.org」、ほか
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