世界初、LSDが「高次の意識状態」を生み出していることが脳科学で判明！キマッている時は無我の境地か!?

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■幻覚剤で無我の境地に？

　しかし、幻覚剤がもたらす“高次の意識状態”が通常の意識状態より良いわけでも、“望ましい”わけでもないと、研究者らは強調している。確かに、いわゆる「バッドトリップ」は脳が活発に活動していたとしても、望ましい意識状態とは言えないだろう。

　研究チームは今後、幻覚経験と脳内シグナルの多様化との相関関係をさらに綿密に調査していくそうだ。摂取量を適切にコントロールすれば、重度のうつ病など精神性の疾患への治療薬としても期待できるという。

　ちなみに今回の実験で除外された、アマゾン西部の先住民がシャーマニズムや民間療法で使用する幻覚性の植物「アヤワスカ」の効用も近年、科学的に解明されつつある。うつ病に効果的であることは勿論、LSDなどのように「高次の意識状態」を生み出すことまで判明しており、「Collective Evolution」（4月22日付）の記事によると、薬物政策の改革を目指す「ベックリー財団」の研究で、アヤワスカを摂取した被験者が瞑想熟練者と似た意識状態を実現し、いわゆる“無我”の境地に至ることが分かったという。先住民は、幻覚剤のこのような宗教的・医療的側面を大昔から経験的に知っていたのだ。

　とはいえ、LSDやアヤワスカ、マジックマッシュルームの類は「麻薬及び向精神薬取締法」の取り締まり対象として日本国内では厳しく禁止されている。興味があったとしても、医療現場での適切な使用以外で入手・服用することがないようにしたい。
（編集部）

参考：「The Guardian」、「Daily Mail」、ほか

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