“SF小説の父”ジュール・ヴェルヌが19世紀に埋めたタイムカプセルが発見される! メタルボックス開封で“謎の仕掛け”が動き出す!?

 英紙「Express」(4月11日付)は、あの「SFの父」ジュール・ヴェルヌが、ひそかに埋蔵したタイムカプセルがフランスの山中で発見されたと伝えている。


■「ヴェルヌの原稿が入った箱を掘り当てた」

SF小説の父ジュール・ヴェルヌが19世紀に埋めたタイムカプセルが発見される! メタルボックス開封で謎の仕掛けが動き出す!?の画像1 「Express」の記事より

 パリ第5大学の科学者と、ニューヨークの冒険家クラブ「ザ・エクスプローラーズ・クラブ」による発掘プロジェクトは、フランス南部にあるオクシタニー地域圏で「ヴェルヌの原稿が入った箱を掘り当てた」と発表した。

 詩人であり劇作家でもあったヴェルヌは、世界で2番目に多く翻訳されている作家としても知られている。ちなみに1位はウィリアム・シェイクスピアで、3位はアガサ・クリスティーだ。

 このプロジェクトは、2016年9月から始まった。最初に、ヴェルヌの作品を詳細に調べ上げてから、さらに手がかりを求めて北フランスのアミアンに埋葬された彼の墓石を入念に調査したという。その後、高度なジオロケーション・アルゴリズム、ドローンや地中探知レーダーなど最新ハイテク技術を駆使し、作家とゆかりのありそうなエリアを特定することに成功。そして、3カ月かけた地道な発掘作業の結果、とうとう金属の箱を掘り出したのだ!

 現在、回収したタイムカプセルは、制御された環境下で分析が進行中だという。

 

■ヴェルヌの“仕掛け”が動き出すのか?

 今のところ、X線での調査のみだが、箱の中に書類や本、さまざまなサイズや形状の金属製アイテムが確認されたそうだ。残念ながら、内容物は湿気でボロボロとなり、保存状態はかんばしくない。なにしろ19世紀末から地中に埋まっていたのだから無理もない。

 箱の外側に施されている彫版も酸化しており、ほとんど読み取れないという。なお、考古学者と歴史家の専門家チームは、このメタルボックスが19世紀末に作家本人、もしくは彼と非常に近しい人物により埋められたという見解を示している。

 地元メディアの話では、調査はいよいよ大詰めで、箱を開ける瞬間が迫っているということだ。今後1カ月以内に、箱の中身について記者会見を行う予定だという。今のところ、この箱がヴェルヌ自身のものであるという決定的な証拠は見つかっていないが、関係者は彼の未発表作品が見つかる可能性を捨てていないらしい。

『地底旅行』、『海底二万里』そして『八十日間世界一周』――。奇想天外な冒険物語で、21世紀の今日でも世界中のファンを魅了してやまないジュール・ヴェルヌ。その作品は多くの映画やドラマにもなっている。

 1905年、彼はアミアンの自宅で糖尿病の合併症によりこの世を去った。享年77歳。亡くなって1世紀以上たった今、ヴェルヌの“仕掛け”が動き出したのだろうか。だとしたら、伝説のSF作家としては面目躍如となるに違いない。
(文=佐藤Kay)


参考:「Express」、「EWAO」、ほか

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