メキシコで頭蓋骨を固めて作った「スカル・タワー(6m)」が発掘される! アステカ文明の生贄文化の犠牲者か!?
■血なまぐさいアステカの生贄文化
アステカ人及び周辺のメソアメリカ民族は、神々からの恩恵を受けるため、年に何十万人もの生贄を捧げたともいわれ、むしろ生贄を得るために戦争を仕掛けていたという。
太陽に命を捧げる儀式は非常に重要なもので、その典型的な流れとしては、まず生贄は4人の司祭に寺院の最上階に連れていかれ、分厚い石の祭壇に横たえられる。
そして5人目の司祭によって儀式用の黒曜石のナイフで腹を裂かれ切り刻まれていき、最後には司祭がまだ動いている心臓をえぐり出して高く掲げるという。心臓は器に移されて神に捧げられるが、心臓を取り出した体は寺院階下に投げ捨てられた。
アステカの文献によれば、1487年に完成したテノチティトランの大ピラミッド神殿における献納式の際にはなんと4日間で8万人を超える生贄を捧げたとあるが、歴史家らはその数字はかなり誇張されているといい、実際の数は判明していない。
今回発掘されているスカル・タワーはまだ基盤部分の発掘が残っているといい、全貌解明はこれからだという。いったいどれだけの数が埋まっているのか想像すると怖くもあるが、今後の進捗を見守りたい。
参考:「Daily Mail」、「BBC」、ほか
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