【永久保存版】エクスカリバーより強い「アーサー王の愛剣」がある!? 武器オタ必読、イギリス至高の伝説にまつわる知られざる真実

Arthur_2.jpg円卓と聖杯(15世紀のフランスの写本) 「Wikipedia」より引用

 前編ではエクスカリバー発見のニュースと出てきた剣の正体、中編では『アーサー王の死』に登場する2本のエクスカリバーの能力や役割について解説してきました。最後となる後編では、エクスカリバーの元ネタについて掘り下げて行きましょう。【前編はコチラ】【中編はコチラ


■エクスカリバーの下敷きとなった「アーサー王の剣」の数々

sashie.jpg20世紀アメリカの、アーサー王物語本の挿絵。 「Wikimedia Commons」より引用

 トマス・マロリーによる『アーサー王の死』が、数多くの断片的なアーサー王物語を寄せ集め、ひとつなぎの物語としてまとめ上げた集大成である、ということは前回ご紹介した通りです。よってアーサー王の持つエクスカリバーもまた、数多くの物語からの集大成と言えるものなのです。まずはそれら物語を簡単に紹介しながら、各物語における「アーサー王の剣」についてご説明していきましょう。

1. 『ブリトン人の歴史』(名前不明・8世紀)
「アーサー」という人物がはじめて登場した、アーサー王伝説のはじまりといえる文献です。この文献では、アーサーが異民族との戦争において幾度となく総指揮官に選ばれ、その度に勝利を収めたことが記されています。同文献においては、アーサーが非常に優秀な指揮官で、かつ武勇に優れる人物であった、という点が強調されています。その一方で、剣の名前や、そもそもどのような武器を持っていたのかは不明です。

2. 『カムリに伝わる四つの物語 “キルッフとオルウェン”』(カレトヴルッフ・10~12世紀)
 これはウェールズの神話・伝承を集めた『マビノギオン』に収録されている話のひとつで、アーサー王のウェールズ語読みである「アルスル王」が登場します。カレトヴルッフは作中において、アルスル王秘蔵の宝物の名剣として名前が挙げられています。

3. 『ロナブイの夢』(名前不明・12世紀)
 この物語において、アーサー王の剣に名前は付けられていません。ただし、剣についての描写はなされており、それによれば「剣身には2匹の蛇が黄金で打ち出されている。剣を鞘から抜くと、その蛇の首から二筋の炎が立ち上る。炎はあまりにも恐ろしく、誰も剣を直視できない」とされています。

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