【永久保存版】エクスカリバーより強い「アーサー王の愛剣」がある!? 武器オタ必読、イギリス至高の伝説にまつわる知られざる真実

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■「アーサー王の剣」の集大成「エクスカリバー」

イタリア・モンテシエピ礼拝堂にある「石に刺さった剣」。調査によれば12世紀のもので、剣が刺さっているのは間違いない、とのこと。　画像は「YouTube」より引用

　さて、ここまでご紹介してきた各種物語の「アーサー王の剣」から、トマス・マロリーが採用したであろう要素をまとめていきましょう。

・ 1本目のエクスカリバー（選定の剣/閃光の剣）
『メルラン群（エスカリボール）』にある「石に刺さった、引き抜くことで王権を証明する剣」という要素を主軸として、『ロナブイの夢（名前不明）』の「恐ろしくて直視できない炎が噴き出す」要素を「閃光を放ち敵をひるませる」と変更して取り込んでいます。

・ 2本目のエクスカリバー（不死身の鞘の剣）
『ブリタニア列王史（カリヴルヌス）』から登場する「異世界で作られた名剣」という設定と、『フランス語版　アーサーの死（エスカリボール）』から「エクスカリバーを湖に返却する」という要素が取り入れられています。

　おそらくこれらの設定を取り入れるべく、マロリーは「1本目のエクスカリバーが叩き折られる」という展開を盛り込み、自然な形で2本目のエクスカリバーを登場させ、それら設定を改めて説明させたものと思われます。

　ただ1点、2本目のエクスカリバーの最も重要な能力「鞘の不死身の力」は、どこから採用されたものかが不明です。今のところでは「現在では失われた物語から採用されたもの」「北欧の伝承に登場する、癒やしの力を持つ剣を参考にした」という、2つの説が考えられます。

 
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