小さな足の初期人類「リトルフット」とは!? 人類最古の完全な骨格が再現され、衝撃の新事実が続々判明!
世界最古そして最も完全な形での初期人類、アウストラロピテクスの骨格“リトルフット”が南アフリカ共和国・ヨハネスブルグで初展示され、人類の起源に関する研究に大きく貢献するものとして話題となっている。
■リトルフットの90%以上の骨格を発掘
1994年に南ア・ヨハネスブルク近郊のスタークフォンテイン洞窟で、最初に発掘された身体パーツが足の小さな骨だったことから名付けられたリトルフットの遺骸は367万年前のもの。

奇跡的に無傷で残っていた骨格だが、長い時を経ているためそのほとんどが周りの岩石と一体化しており、発掘作業は困難を極めた。ウィットウォータースランド大学の研究チームが実に20年以上もの年月をかけて作業と調査を重ね、化石の組み立てに成功。
年代測定にはリトルフットの周囲にあった11の岩石サンプルを分析し、ようやく最近(2015年)になり判明したという。

同じ初期人類の化石としては1974年にエチオピアで発見された「ルーシー」が有名だが、そちらには頭骨がほとんど見つかっておらず、また全身の40%しか骨が残っていない。それに比べ、リトルフットは90%以上もの骨が残っており、化石としてはるかに完全である。

■人類の祖先がより広い地域に生存していた可能性も
なお両者は共に女性であるが、ルーシーはアウストラロピテクス・アファレンシス(アファール猿人)であり、リトルフットはアウストラロピテクス・プロメテウスと、種は異なっており似て非なるもの。どちらもサルと人間を混合したような特徴を持つが、それぞれ異なる外見や機能を備えている。
リトルフットの方が身長がはるかに高くゴリラに似た風貌で、木登りに適した非常に強い握力を持っていたようだ。リトルフットが生存していたのは、ルーシーよりもさらに50万年前との説もあり、専門家らはこれまで東アフリカ中心に生存していたと考えられていた我々の祖先が今回の研究調査によりさらに広い地域でも生存していた可能性が強まったとみているという。

ルーシーと同様に我々人類のルーツやその進化を探る大きな鍵となるだろうリトルフット。今後のさらなる調査結果が楽しみである。
参考:「Daily Mail」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊小さな足の初期人類「リトルフット」とは!? 人類最古の完全な骨格が再現され、衝撃の新事実が続々判明!のページです。人類、骨、Maria Rosa.S、猿人、アウストラロピテクス、原始人、リトルフットなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
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