【奇葬】ヤドカリ葬の島『ニャーデバナ』、現地民が絶対に近づかない奄美大島の聖地を取材! 「肉を吸い取る音が聞こえてきた」

【奇葬】ヤドカリ葬の島『ニャーデバナ』、現地民が絶対に近づかない奄美大島の聖地を取材! 「肉を吸い取る音が聞こえてきた」の画像4撮影=酒井透

 この男性は、島に伝わる伝聞を思い出しながら話をしてくれた。男性の家は、『ニャーデバナ』から車で20分くらい走ったところにある。この集落で『ヤドカリ葬』は行われていなかったので、そのことを知っていることを考えると、奄美大島でも稀有な葬法だったと考えることができる。

【奇葬】ヤドカリ葬の島『ニャーデバナ』、現地民が絶対に近づかない奄美大島の聖地を取材! 「肉を吸い取る音が聞こえてきた」の画像5撮影=酒井透

 『ニャーデバナ』は、ごく小さな岩礁だ。干潮のときには、誰でも歩いて渡ることができる。しかし、潮が満ちてくると、船を使わなければ渡ることはできない。そして、すっかり日が暮れて暗くなると、岩礁は、闇の中に閉ざされてしまう。どこからともなく岩礁に上がってきたヤドカリは、死者の遺体にまとわりついて、肉(肉汁)を吸い取るようにして体内に取り込んでいたことだろう。島には、「シャム、シャム、シャム……」という無数の音が聞こえてきたという伝聞もある。

【奇葬】ヤドカリ葬の島『ニャーデバナ』、現地民が絶対に近づかない奄美大島の聖地を取材! 「肉を吸い取る音が聞こえてきた」の画像6撮影=酒井透

 最近、何も知らない観光客が『ニャーデバナ』で釣りをしていることもあるという。外海に面しているので、大物が釣れるということなのだ。しかし、奄美大島で暮らしている年配の人たちは、どんなご利益があったとしても『ニャーデバナ』に近づくことはないという。

文・写真=酒井透

●酒井透(さかい・とおる)
写真週刊誌「FOCUS」(新潮社/休刊中)編集部カメラマンを経て、現在、秘境・不思議スポット探検家/写真家として活動中。「FOCUS」時代には、逮捕直後の宮崎勤をスクープする。国内はもとより、これまでに50カ国あまりで取材活動を行っている。著書に『中国B級スポットおもしろ大全』(新潮社)、『未来世紀 軍艦島』(ミリオン出版)などがある。最新刊は、『軍艦島 池島 長崎世界遺産の旅』(筑摩書房/共著)。

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