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画像は「ANNnewsCH」より引用

 7月26日、法務省はオウム真理教による一連の事件で死刑が確定した教団元幹部6人の刑を執行したと発表した。NHKの報道によると、死刑が執行されたのは、岡崎一明死刑囚(57)、横山真人死刑囚(54)、端本悟死刑囚(51)、林泰男死刑囚(60)、豊田亨死刑囚(50)、広瀬健一死刑囚(54)。教団元代表の松本智津夫(麻原彰晃)元死刑囚ら7人の元幹部の刑は今月6日に執行されており、教団に対する強制捜査から23年が経ち、13人の死刑囚全員に刑が執行されたことになる。

 オウム真理教による一連の事件がついに最大の区切りを迎えた形だが、多くの人々にとってもっとも気になることは、教団の“残党”たちの今後だろう。彼らがなぜこれほどの凶行に走ったのか、真の動機が松本死刑囚の口から語られなかったことにより、同様の事件の再発を防ぐ上で、また残党たちの心理状態を考える上で、社会に不気味なわだかまりが残されたことは間違いない。

 今回は、かつてオウム真理教の外報部長として教団のスポークスマン的役割を果たし、現在は仏教哲学サークル「ひかりの輪」代表として活動する上祐史浩氏が、松本死刑囚の死刑執行直後にトカナに語った内容を再掲する。オウム真理教とは一体何だったのか、そして残党らの動きは――? 今後の展開を鋭く示唆するインタビューをもう一度確認してほしい。

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画像は「ANNnewsCH」より引用

 日本のみならず世界中を震撼させたオウム真理教による「地下鉄サリン事件」(1995年3月20日)から23年――。今月6日、元代表の麻原彰晃(本名:松本智津夫)を含むオウムの死刑囚7人の死刑が執行された。

 今後、オウムの残党らが含まれる「アレフ」をはじめとする数々の後継団体が暴走する可能性はあるのか? たとえば古参信者である山田美沙子が統率する組織「山田らの集団」は、正式な組織名を含めて謎が多い組織だが、2018年3月に麻原生誕祭を行い、信者たちが「そそそそそそそ尊師、そそそそそそそ尊師、麻原尊師、麻原尊師」と大声でオウムソングを合唱していたことが判明している。やはり、麻原への絶対的帰依が抜けていないことは確かなようだ。そこで筆者は、今回の死刑執行と今後の見通しについて、かつてオウム真理教の外報部長として教団のスポークスマン的役割を果たし、現在は仏教哲学サークル「ひかりの輪」代表として精力的に活動する上祐史浩氏にインタビューを敢行した。

●2017年11月配信の上祐氏インタビューはコチラ!(前編中編後編


――よろしくお願いいたします。まずは今回の死刑執行について、感想をお聞かせ下さい。

上祐史浩氏(以下、上祐)  麻原から離反して11年が経ちますが、一つの節目を迎えて緊張が緩んだという感じですね。今後、オウム事件に関してさらに新たな情報が明るみになっていくことを期待します。

――「アレフ」や「山田ら」などの後継団体が暴走する可能性はありますか?

上祐  可能性は低いと思います。アレフの現状を説明すると、組織の外から麻原の妻(松本明香里)によって実質的に支配されているといわれており、その妻と共に暮らしているのが、今後“二代目教祖”となる可能性があるといわれる麻原の次男です。

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上祐史浩氏(2017年9月のインタビューより 撮影:編集部)

 数年前から、三女アーチャリー(本名:松本麗華)らは、次男を後継教祖にしたい麻原の妻と対立しており、この三女がアレフを離れる理由になったといわれています。その際、三女とともに多くの信者が脱会しており、その一部こそ当局が「山田ら」と呼ぶ集団なのです。組織としては、アレフの金沢支部だったものが離脱・独立した形です。

 三女アーチャリーは、現在「山田ら」に関与していないと主張していますが、私は、三女による定期的な関与はなくても、必要な時に、山田からの個人的な相談を受ける可能性はあると思います。麻原の教義では、死亡した信者の弔いなど、麻原の家族のような高い地位の者でなければ判断できないことがあるからです。そして、次男が教祖になることを否定した三女に共鳴する人たちには、“教祖は麻原だけ”という考えが強いと聞いています。山田は、もう高齢ですが、以前から麻原信仰が固い人でした。しかし、アレフにしても「山田ら」にしても、オウム時代のように、教団を暴走させる力はないと思います。

――麻原彰晃の遺骨の“行き先”についてお尋ねします。四女の手にわたる可能性が高いとか。この四女はオウムの教義で「麻原が完全に解脱した後に生まれた子ども」とされ、特別な存在のようですね? 「女性自身」が行った三女アーチャリーへのインタビューでは、これから遺骨が神格化される可能性もあるという見解が示されていました。争奪戦が起きる可能性はありますか?

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