「カラス清掃員部隊」が公園の吸い殻やゴミ拾い! 類まれなる思考力で“巨大テーマパーク”をピカピカに=仏
人が集まる場所には必ずゴミもたまる。イベント会場などでゴミを拾う人たちを称賛するニュースが記憶に新しいが、今回はそんなゴミの処理に関する話題をお届けしたい。8月11日付の「Mirror」と8月17日付の「New York Times」で報じられたニュースを元にご紹介しよう。
■広大な敷地内を飛んで掃除致します!?
外出先で飲食した後の容器、タバコの吸い殻や一般ゴミを拾うよう特別に訓練されたある生物がフランスのテーマパークで業務を開始しているようだ。その生物とは、私たち人間を驚かせるほどの賢さを備えたカラスだ。
今回カラスたちに掃除をさせてみようと試みたのはフランス中西部のヴァンデ県にある、大型テーマパーク、ピュイ・ド・フー(ピュイ・デュ・フーとも呼ばれる)だ。
この施設は、例年4月から9月(2018年は11月)までの期間限定で開園する年間200万人以上が訪れる場所であり、パリのディズニーランドに次いでフランス国内2位の人気を誇るテーマパークである。
東京ドーム約11個分の敷地内に中世をテーマにした村が点在し、その村ごとにショーが行われるのだが、その広大な敷地内でカラスたちがゴミを拾うのだ。彼らがタバコの吸い殻やゴミを拾うごとに、エサの入った小さな箱からエサを取り出して食べられるのだという。
テーマパークの責任者である、ニコラ・ド・ヴィリエ氏は「私たちの目的は園内をきれいにするだけではなく、彼らの姿を見てここを訪れる人々にも園内を綺麗に保つことを改めて学んでほしいのです」と話す。
■お掃除精鋭部隊はどのようにしてできたのか!?
ではなぜ、カラスたちがこのような活躍をすることになったのか。カラスが賢いことはすでに広く知られているが、科学者たちによって、彼らが想像のはるか上を行く知性を持ち合わせ、道具まで使え、複雑な問題をも解決する柔軟な思考力があることが実証されている。また、人間の顔を覚えたり、自らの群れの中でコミュニケーションを取ることが可能である点について、科学者たちは興味をかき立てられているようだ。
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