突然顔面が変形&巨大化する「ライオン病」が恐すぎる! 放置で失明、呼吸もできず… 現代医療がさじを投げた奇病患者の苦悩=インド
■ライオン病とは一体どんな病なのか!?
この病はその名の通り、病状が進行すると患者の顔が変形してライオンに似るのが特徴だ。
その進行を止めることは現在の医療では不可能であり、唯一の治療法は顔の皮膚を切り開いて変形してしまった骨を少しずつ削るしかない。
前述のリチャードソン医師によると、スレシュさんの症状は主に思春期から若年成人に見られる原因不明の線維性異形成症であり、線維性組織の異常な増殖によって正常なはずの骨が置換され、組織や器官が異常に大きくなってしまう疾患だと診断している。この病は遺伝子構成の変化による変異であり、妊娠早期に胎内で起き始めるが親から子へ受け継がれる遺伝性の病ではない。
初期症状としては顎が腫れあがり、その結果歯と歯の間が開いてくる。またごく稀に大きく育ち過ぎた骨に目や耳が圧迫されて視力と聴力に悪影響を及ぼす例もあるという。顔面に症状が現れる例が多く、顔が変形したその様子からライオン病や、骨性獅面症などと呼ばれる。
症例が少ないことで情報量に乏しいが、そんな中で、古典的といえるスレシュさんの症例は、むしろ非常に珍しいケースなのだとリチャードソン医師は考えている。
処置をせずに放置すれば目や鼻、口と、次々と病に侵食されて、視界を奪われまともに呼吸することも、固形の食物を口にすることもできなくなってしまう。これまでで最も稀な例として、大きく変形した骨が脳を圧迫することにより、あらゆる感覚を一つまた一つと失い死に至るケースもあるほどに非常に恐ろしい病なのだ。
リチャードソン医師の処置で見違えるように健康的な姿を手に入れ、長年の苦しみから解放されたであろうスレシュさんだが、症例が少ないため術後の経過に不安があり、彼が残りの人生を穏やかに暮らせるのかどうかはわからない。しかし、せめて今まで得られなかった自由を存分に満喫できることを心から願ってやまない。
(文=清水ミロ)
参考:「Daily Mail」、ほか
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