「人種の純潔性は科学的に無意味」遺伝学者たちが結論! “日本人の血”なんてなかった… 盛り上がる人種差別主義に科学界が警告
「牛乳が飲めないやつはお里へ帰れ」――。白人至上主義者たちの正気とは思えない牛乳ガブ飲み集会が物議を醸している。牛乳が飲めるからこそ白人は最も優秀な人種であるというのだ。
■牛乳をガブ飲みする白人至上主義者たち
世界の隅々までにグローバリゼーションの波が押し寄せているが、その反動のせいなのか、世界各国でこれまでにない“右傾化”が進んでいるともいわれている。そして実際、これまで移民に寛大だった国が次々と移民受け入れに難色を示すようになってきた。
移民の受け入れに反対するにしてもそれ相当の理由が考えられるが、肌の色や民族性を持ち出してくれば当然人種差別ということになる。その人種差別を掲げる連中の中でも最も厄介なのが白人至上主義者だ。
トランプ政権誕生後、アメリカでこの白人至上主義者が増えてきているといわれているが、昨年には妙な動きが見られた。牛乳を白人至上主義のシンボルにしようという企画である。
こうした白人至上主義者の一部は、牛乳に含まれる乳糖を分解する酵素(ラクターゼ)の働きが白人に比べてアフリカ系やアジア系は不十分であることに着目し、牛乳を飲めることが白人の優位性を証明するものであると主張している。なんと牛乳をガブ飲みする集会を開き、動画を撮影してネット上に投稿したのだ。
動画では上半身裸の白人の男たちがポリタンク入りの牛乳を手にして白人の優位性を主張しながら天を仰ぎながら牛乳をガブ飲みし、「牛乳を飲めないならお里へ帰れ!」と絶叫する光景が収められている。
米ニューヨークなどではガロンチャレンジと呼ばれる1ガロン(3.785リットル)を飲み干すチャリティーイベントが毎年開催されているが、彼らの行動はこのイベントを冒涜するものにもなるだろう。
このように度を越した盛り上がりを見せる白人至上主義者たちの言動に先日、科学界から“待った”がかかった。世界の8000人もの専門家を有する米人類遺伝学会(American Society of Human Genetics、ASHG)は、遺伝学的には人種は明確に分けられず、人種の純潔性(racial purity)などという考えは科学的にナンセンスであるという声明を発表したのである。
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2024.10.02 20:00心霊「人種の純潔性は科学的に無意味」遺伝学者たちが結論! “日本人の血”なんてなかった… 盛り上がる人種差別主義に科学界が警告のページです。仲田しんじ、人種差別、牛乳、レイシスト、ヘイト、白人至上主義、ラクターゼ、ラクトース、レイシズムなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで