「週刊SPA！ヤレる女子大学生ランキング」への批判や抗議こそ差別！ ヤラせる女の多様性を尊重せよ（東大教授寄稿）

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画像は「9news」より引用

　１位にされた女子大は取材にこうコメントしています。

「『男女共同参画』、『ダイバーシティ』が言われる社会において、このような女性蔑視につながる内容を掲載されたことについて呆れるとともに、本学及び本学学生の名誉と尊厳が傷つけられたことは、大変遺憾です」（J-CAST１月７日付）

　えーと……「ダイバーシティ」が大切だからこそ、「ヤレる女子」も尊重すべきですよね？　「うちにはヤレる女子などいない！」と言わんばかりのこれだと、逆効果なのでは？

　たとえばです、「腐女子ランキング」「肉食系ランキング」とか小さく雑誌に載って、もし大学が抗議したらどうでしょう。世間は「え？　なぜ怒る？」ってなりますよね。いま実際に５大学は「ヤレる女子」と書かれて正式に怒ってしまいました。「なんでヤなの？」って思ってますよ、少なくとも女子大生の性行動に偏見を持たない人たちは。

　飲みで意気投合してホテルに行くのは恥でも罪でもありません。セックス好きだろうが札束フェチだろうが、どんな性的嗜好を持つ女子がいようがいまいが、大学の名誉や尊厳に関係ないでしょう。世間が騒ごうが笑おうが、どっしり構えてりゃいいんです。なのに５校ともが抗議声明……しかも考察の形跡なきテンプレ仕様……。『SPA！』ではなく有難迷惑な署名運動の方に対する厳重抗議が、一校くらいあってほしかったですけどねえ！

　セックスは確かに男女平等ではありません。女にとって断然リスクが大きい。「ヤリたい男」「ヤラセたくない女」が生物進化的デフォルトであり、モラルの原型であるのも頷けます。だからこそ「ヤラセる女」は性的少数者であり、奇異の目で見られ、侮られ……かわいそうに大学の抗議声明のネタにされてしまいました。〈大学の恥〉とばかりに……。

 
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