エイリアンを検知できる“確実な方法”が発見される! 誤検出もなし、国際宇宙ステーションにも機材搭載か!?
■地球外生命探査に応用
こうして「TreePol」の最初の屋外での使用は成功を収めたのだが、この研究は別の意外な分野からの注目も集めているという。それは宇宙探査の分野である。
共同研究者で天文学者でもある同国ライデン大学のフランス・スニク氏は「私たちは国際宇宙ステーションか月面探査機に搭載することができる仕様の『TreePol』の開発にも取り組んでいます」と語る。
オランダ科学研究機構(NWO)の惑星および太陽系外惑星研究プログラム「PEPSci」は、天文学者のほかにも地質学者、生物学者、化学者といったさまざまな分野の専門家が参加して宇宙探査における可能性を探っているのだが、この「TreePol」にも強い関心が寄せられているという。
「この研究結果は、まったく異なる分野で働いている科学者間での共同研究の成果に匹敵します。現在、オランダ国家研究アジェンダの一部として、この一連の研究を進めていきます」とプロジェクトに参加している宇宙生物学者のインヘ・ローズ・テン・ケイト氏は語る。
これまでに4千もの数の太陽系外惑星が発見され、それらの惑星に生命が存在するのかどうかが探求されているのだが、その手始めとなるのが水や酸素、二酸化炭素の存在を確かめることだ。
しかし「TreePol」の技術をもってすれば、そのような遠回りをせずとも、円偏光を検知することでその惑星の植物の存在を確かめられる。しかも、この手法であれば誤検出(false-positive)を防ぐこともできるのだ。ちなみに誤検出とは、本当は誤りであるのに誤りではないと下される判定のことである。
この「TreePol」をいったん宇宙空間に配置できれば、きわめて広範囲の生命探査が可能になる。将来「TreePol」が地球外の円偏光を検出した時、それはおそらく地球外生命体の存在を示すものになる。意外な分野から現れた新たな宇宙探査技術に今後も注目していきたい。
(文=仲田しんじ)
参考:「Phys.org」、「Science Alert」、ほか
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