「大麻学科」を設立する大学が続出中! 本物の「大麻ドクター」誕生へ、必修科目は…=アメリカ&カナダ
一方で昨年10月に大麻が合法化されたカナダでは、この1年で大麻関連の雇用が3倍に増加したと求人情報の検索エンジン「インディード」が公表した。現在、カナダ国内の大麻業界で働く人の数はおよそ15万人と言われているが、カナダの政治経済の中心となっているオンタリオ州を基盤として大麻販売を手掛ける、ビリーブ社の最高科学責任者ロジャー・フェレイラ氏は、業界内に経験豊富なスタッフが不足していると訴える。
その需要を満たすためにカナダ国内の大学が次世代の大麻専門家を育成するべく、大麻に関する学科を設立し注目を浴びているのだ。
同様に、アメリカでもこれから訪れるであろう大麻事業の大きな波に備え、複数の大学で大麻に関する学科が設立されている。アメリカ中西部に位置するミシガン州は2008年に医療大麻が、昨年には娯楽用大麻が合法化されたことを受けて、州内の大学では国内初の大麻研究で学部学位を取得できるコースを設立した。
レイクスペリオル州立大学(LSSU)では今年の秋から大麻化学の専攻で学士号を、そして大麻科学で準学士号を取得できるプログラムを開始するとし、学生たちはアメリカ化学協会(ACS)が承認する学位を選択することができると同校のリン・ジレット学長は話し、近い将来に途方もない成長を遂げると見込まれる大麻業界に向けて、新たなプログラムが、学生たちをその担い手に導くと意欲的だ。
同じく州内のノーザンミシガン大学(NMU)では、大麻に関連した医療用植物化学プログラムを2017年秋から開講している。学位を習得した学生たちは食品化学や有用微生物学を中心とする発酵化学、環境分析といった幅広い分野で活動することになるだろうとプログラムを発案したブランドン・キャンフィールド教授は語る。
大麻を扱う学科とはいえその必修科目は難解であり、この専攻で学位を取ることは非常に難しいと在学生は訴える。その内容は植物生理学、植物学、遺伝学に加えて地理や会計学、財務管理など、次世代の大麻関連事業に必要な知識を学ぶこととなる。キャンフィールド教授によれば、すでに認可を受けた多数の企業が大麻学科卒業生をインターンとして迎えたいとリストに名を連ねていると話し、大麻業界の急速な拡大を示した。
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2024.10.02 20:00心霊「大麻学科」を設立する大学が続出中! 本物の「大麻ドクター」誕生へ、必修科目は…=アメリカ&カナダのページです。麻薬、医療、大学、清水ミロ、大麻、ヘロイン、鎮痛剤、オピオイドなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで