防災「言い伝え」MAPを徹底検証! 絶対に使える「先祖直伝 10の知恵」… 全国民が知るべし!!

3. 「やすで虫がたくさん落ちる時は地震あり」(神奈川県三崎地方)
 ヤスデとはムカデのように多くの足を持つ節足動物で、ダンゴムシを長くしたような外見が特徴だ。2016年5月に台湾北東沖でM6.2の地震が発生した時は、1週間前に台湾・彰化県にヤスデの大群が出現していた。震源までの距離は約250kmで、東京から仙台ほど離れているが、前兆だった可能性は一概に否定できないだろう。

4. 「ナマズがさわぐと地震がおこる」(愛知県豊田市)
 ナマズは昔から日本では地震の代名詞とされ、地中の巨大ナマズが怒って地面が揺れた結果だと信じられていた。これは、先人たちが地震の前にナマズが騒ぐ様子を目にして想像した結果かもしれない。1946年の昭和南海地震(M8.1)の2週間前には、高知県の長浜川でナマズの大漁があったが、これは大地震の前によく見られる大漁の好例といえる。大阪大名誉教授の池谷元伺氏(故人)によると、ナマズは水中の電場変化に敏感だという。ウナギはより敏感だが、常に活発に泳いでいるため地震の前に暴れても(人間によって)気付かれにくいようだ。

5. 「するめが多くとれた時は、地震に気をつけろ」(徳島県宍喰町)
「昭和南海地震のときそうだった」と付記されており、1946年に確認された現象だった。過去の記事で紹介しているが、高知県の中村不二夫氏が昭和南海地震の経験者である古老たちから聞き出した前兆現象をまとめた『南海地震は予知できる』(高知新聞社)でも、前兆例として地震の年にはスルメイカがよく獲れたとある。もともと日本では「イカの大漁があると地震が起きる」と古くから信じられており、長尾年恭・東海大教授も「興味深い現象で、毎日海に出ている漁師の証言なら、信ぴょう性が高いのでは」(読売新聞、2011年5月1日付)と語っている。

■先祖直伝:地震前に確認されたその他の異常

6. 「海の水がにごるのは地震の前触れ」(岐阜県)
「昭和南海地震の前に見られた」とあるが、これも前述の中村不二夫氏が収集した前兆例に含まれている。高知県宇佐町沖で操業するサバ漁船は、船の流れを安定させるための漁具にドロドロしたヘドロのような汚物が付着し、海藻が腐ったような異臭がしたという。

7. 「イワシ雲が出ると地震がおきる」(秋田県鹿角市)

 いわゆる“地震雲を含めた空の異変は、通常の雲との見誤りも多く、長く前兆現象について研究してきた筆者でも判断が難しい。他の前兆現象と併せて判断することが望ましいというのが筆者の結論である。

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