「北海道地震はCCSが関係」鳩山氏の発言は本当にデマなのか!? 科学ライター寄稿「論文の存在、調査の必要性、裏の陰謀…」

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イメージ画像:「Gretty Images」

■CCSの理屈と現状とは!?

 今回、鳩山氏のツイートで初めてCCSという言葉を耳にした人も少なくないだろう。CCSとは、我が国においては日本CCS調査株式会社が進めている事業で、Carbon dioxide Capture and Storageの略だ。では、具体的にどのようなことが行われているのか?

 一層深刻化する世界の温暖化。ならば、その主たる要因とされる二酸化炭素を取り除いてしまえばいいじゃないか――簡単に言えば、そんな試みがCCSだ。二酸化炭素を集めて圧縮、ドロドロのドライアイスのような状態にして元炭鉱や元採油場所に流し込む。石油や石炭があった場所は遮蔽性が高いから、そこに閉じ込めれば二酸化炭素は地上へと逃げ出せず、やがて石灰岩のような物質に変成して問題解決、というわけだ。

 経済産業省の主導によって大企業35社が出資して設立された日本CCS調査株式会社によると、「日本におけるCO2貯留可能量は約1,400億トン」で、これは「日本の年間CO2排出量の約100年分に相当」するという。これはすごい。もちろん、CCSの実証実験は日本だけの独自事業というわけではなく、オーストラリア、アメリカ、ノルウェー、カナダ、ブラジルなど世界14カ所で行われている。

■“地下への注入作業”が地震を起こす事例は、ある

 では、ここからが本題だ。鳩山氏が言うように、このCCSが引き金になって地震が起きる可能性など本当にあるのか? 地球科学に若干でも詳しい人は、ここで笑い飛ばすのだ。21日に北海道で起きた地震の震源は、地下34キロ。対してCCSで二酸化炭素を封入するのは、地下1キロ前後の空間。震源から30キロ以上も浅い場所なのだから、合理的に考えれば、どうやっても地震の原因にはなり得ない。そう考えるのが順当というものだ。しかし、この世の中には“例外”がある。

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画像は、『注水に伴う誘発地震の発生特性

 京都大学防災研究所地震予知研究センターの西上欽也氏が著した『注水に伴う誘発地震の発生特性』(東京地学協会)の冒頭に挙げられている、アメリカ・デンバーの軍需工場で深さ3671メートルの井戸に廃液を注入した事例。この時、なんと廃液の注入量に比例してマグニチュード1~4クラスの地震が発生し、注入から1年後にマグニチュード5の地震が起きたという。

 そして1995年、野島断層(兵庫県南部地震で出現した地層の食い違い)に深さ1800メートルの縦穴をあけ、注水実験が行われた。その結果、注水の6~10日後に注水抗から2.5~4.5キロメートル圏内でマグニチュード1~1.2の極微小地震が観測された。注水によって注水層の岩盤がゆるみ、地震が起きたと考えられるのだ。

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