「北海道地震はCCSが関係」鳩山氏の発言は本当にデマなのか!? 科学ライター寄稿「論文の存在、調査の必要性、裏の陰謀…」

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■CCSと次世代火力発電所の関係

 そして日本の場合、ここに次世代火力発電も絡んでくる。今の火力発電所は重油を燃やしているが、次世代では石炭を気化させたガスを使う。先進超々臨界圧火力発電(A-USC)や石炭ガス化燃料電池複合発電(IGFC)など、いくつかのプロジェクトが走っており、次世代の燃料は石油ではなく、石炭なのだ。

 なぜ石炭かといえば、原発がダメになったから。原発はたとえ廃棄処理技術がビジネスになっても、これ以上バンバン新設することは人々の感情からして難しい(トップダウン式に建設しまくる中国のような例外もある)。日本では、すでに存在する原発の再稼働さえ覚束ないのだ。

 では、かつての日本はなぜ原発を推進したか? アメリカによる石油の禁輸が太平洋戦争の最大の原因になったという苦い経験からだ。日本には資源がなく、アメリカはいつだって日本を裏切るだろう。原発の技術をアメリカから導入したのは皮肉としか言いようがないが、とにかく日本は自前のエネルギーを用意しようとして、原発を推し進めた。

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 だが、あれほど深刻な事故を起こしてしまった今、日本はエネルギー安全保障上、非常に危ういポジションにある。そこで、自国でも唯一産出できるエネルギー源――石炭に目が向いたというわけだ。

 ただし、問題は二酸化炭素だった。次世代火力発電では熱効率が大きく向上する一方、二酸化炭素の排出量も増えるらしい。そこでCCSの出番だ。次世代火力発電所とCCSによる二酸化炭素処理は、次世代のエネルギー政策の両輪を担っているのだ。

 誰も文句を言えない正論でレールを引き、その裏で儲けるのは政財界の常套手段である。CCSと次世代火力発電所が原発の代わりなら、そこで動く税金も莫大になるはずだ。

 夕張炭鉱など北海道の炭鉱は製鉄に使うには炭の質が悪かったのだが、ガス化には問題がない。自民党の某派閥とそこに連なる不動産業界、耳ざとい投資家たちが、すでに休炭鉱周辺の土地を買い占めていると聞いた。国民が知らないうちに進む石炭利権は、泥炭の如く真っ黒なのだ。

文=久野友萬

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