千葉県「東京湾観音」の本当のやばい楽しみ方をルポライター村田らむが徹底伝授! 心霊、自殺、中古CD、芥川龍之介…超ディープスポット!
下から見たら脇がカゴになっていた場所だ。なるほど、腕の上に出ることができるようになっているのだ。
実は昔はこの柵はなかったのだという。柵がないとすると、金属製の手すりがあるばかりだ。手すりの下はスカスカである。
ウワサによればその頃は飛び降り自殺をする人が多かったのだという。おそるおそる下を見ると、かなりの高度で足がすくむ。人は「人生の最後は、観音様の腕から飛び降りたいんだ!!」と思うもんなんだろうか?
でもそれで柵を作ったのはいいことだと思う。これだけ隙間があると、ふざけた子どもが足を滑らせて落っこちたりしそうだからだ。
ちなみに東京湾観音は心霊スポットとしてもウワサされている。たぶん飛び降りスポットから広がった話だろう。
ヒーヒー息を切らせながら314段の螺旋階段を登っていくと、やっと頭頂部『天上界』にたどり着いた。狭い部屋に入ると、すでに先客がいた。
室内では、男性二人が、熱烈なキスをしていた。すぐに僕に気づいてやめた。天上界は、ものすごい気まずい空間になった。
天上界はそもそもとても狭い。観音の頭部のミニチュアと、記念ノートが置いてあるくらいだ。カップルは、僕に小さく会釈をして下に降りていった。
天上界ですることも特になかったのだが、慌てて降りてまた途中でカップルに鉢合わせたら嫌だなと思い、ノートをパラパラ見たりして時間を潰してから階段を降りることにした。
外に出るとホッとした。胎内は閉所恐怖症と高所恐怖症が併発したような居心地の悪さがあったのだ。
観音の周りには展望台があったり、なぜか浦島太郎の像があったりした。
展望台に向かうと、先程の男性カップルがいたので、慌ててササーッと距離をとった。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊深夜のパチンコ屋にうつむきながら入っていく謎の男達と不思議な警察官【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.09.18 20:00心霊千葉県「東京湾観音」の本当のやばい楽しみ方をルポライター村田らむが徹底伝授! 心霊、自殺、中古CD、芥川龍之介…超ディープスポット!のページです。村田らむ、東京湾観音、珍スポットなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで