ノストラダムスは“ゼロ時間世界”にアクセス透視していた! 「1999年の詩」正しく解読してわかった救世主再臨の超真相とは!?

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画像は「Getty Images」より引用

■「1999年の詩」は全体としてどういう意味なのか?

 すると、「その前後の期間、マルスは幸福の名のもとに支配するだろう」という4行目は、その善政・名君ぶりを強調するための対比として持ち出されているのではないか(ちなみに、この行については「幸運によって支配する」という訳し方も多い)。

 つまり、4行目はネガティブな時代や統治を表しているのである。

 マルスとは「火星」だが、他方で「ローマ神話における戦争と農耕の神」も意味している。1999年の時点で世界最大の軍事大国であり農業大国でもある国といえば、それはアメリカしかない。アメリカはまたしばしば現代のローマ帝国になぞらえられる。かつてのローマ帝国のように現代の覇権国であり、ワシをシンボルとし、元老院(Senate:合衆国上院のこと)まで有する。アメリカほど「マルス」に当てはまる国はない。

 よって、私の説では、「1999年の詩」は次のような解釈になる。

一九九九の年、七の月
空からイエス・キリストが降ってくるだろう
フランソワ一世を復活させるために
その前後の期間、アメリカは幸福の名のもとに支配するだろう

 繰り返すが、4行目は「幸運によって支配する」という訳し方のほうがメジャーだ。

 実際に、1999年の前後の世界は、そういう「アメリカ支配の時代」だったとは言えないだろうか。例えば「前後10年程度」で見てみよう。1989年はベルリンの壁が崩壊し、アメリカの勝利のうちに冷戦が終了した年だ。そして、日本のバブル経済崩壊、ソ連の崩壊、湾岸戦争の勝利などが続き、米国内ではIT革命に拠る空前の経済繁栄が始まった。この「アメリカの全盛期」は2008年9月にリーマンショックが起きるまで続いた。その後、中国の台頭もあり、世界は多極化時代へと突入したと考えられている。

 その間の約20年、ロシアは崩壊から立ち直るのに必死で、中国はまだアメリカのライバルたり得なかった。つまり「アメリカ一人勝ちの時代」だったのだ。

 よって、1999年の前後に「マルス=アメリカ」が幸福の名の下に支配する、または幸運によって支配するという予言は、史実その通りと言わざるをえない。

 ノストラダムスはアメリカの一極支配の時代まで見通していたのである。

 そして、彼によると、それは否定的な時代であり、イエスの“フランソワ一世ばりの”善政に取って代わられるだろうと、この1999年の詩で予告しているのだ。

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