2千年以上前に40トンの巨石を100キロ運搬!? 「モアイ像」よりも古い「巨石人頭像」
2千年以上前に40トンの巨石を100キロ運搬!? 「モアイ像」よりも古い「巨石人頭像」制作に関与したのはやはり宇宙人か!
この「Ancient Megastructures(大いなる古代建造物)」では他の巨大人頭像についても紹介しているが、あまり知られていない分だけこちらのほうが興味深いかもしれない。それは「マヤ」「テオティワカン」「アステカ」など「謎の古代文明の宝庫」ともいえる中央アメリカで、最初に栄えたとされる「オルメカ文明」(紀元前1200年ごろから紀元前後まで)が手掛けたとされる玄武岩の石像だ。
胴体が少しあるモアイと違い、こちらは首すらなく頭部のみ。高さは1.5~3.4メートルと一般的なモアイ像と比べるとやや小さめだがなにせ大仏のようなふっくらとした顔立ちの頭部だけに幅と奥行きがあり、迫力はたいしたものだ。重量も最大で40トン。通常のモアイ像のちょうど倍くらいとなる。
1862年に第1号が発見されて以降、17もの巨石人頭像が確認されている。えくぼや涙袋などの細部へのこだわりや、その大きさからおそらくオルメカ文明の王がモデルではないのかと言われているが詳しいことはわかっていない。
だがその最大の謎は採石場所だ。この巨岩のなんともともとあった場所から最長で100キロも離れた場所へ移動されていたのだ! 大きなもので40トンもある物体を、今から2000年以上前のオルメカ文明の人々はどのように運んだのか? 多くの考古学者をいまだ悩ませ続けている。これもまた「我々よりも高い技術力を持つ存在」の手助けがあったとあれば、容易に説明がつくのだが……。
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