アルツハイマー病とは異なる認知症「LATE」が発見される! 25%以上が発症する可能性!

■ベンジャミン・フランクリンの功績にも匹敵する発見
LATEは複数の認知領域に影響を及ぼし、最終的には日常生活の個人的活動を損なうのだが、LATEはアルツハイマー病よりもゆっくりと進行することがわかっている。若年性の症状にはなりにくく、主に後期高齢者になってからの症状であるということだ。研究チームの分析によれば、85歳以上の約25%がこのLATEを発症しているという。
しかしながら厄介なのは、このLATEとアルツハイマー病が組み合わされる可能性があることだ。LATEとアルツハイマー病を同時に抱えている場合、どちらか一方の時よりも認知機能の低下が早く進むというのだ。いわば認知症の“合併症”で劇症化するのである。
研究チームは今回の発見は、雷が電気であることを明らかにしたベンジャミン・フランクリンの功績にも匹敵するものであるとの自負を持っている。
「もちろんそれまでの人々も稲妻を目撃していましたが、フランクリンは私たちが電気について理解する能力を向上させる概念を形式化することを手助けしました。我々も今回のデータに科学的な焦点を当て、この分野の認知症についての理解を深めるため、そして最終的には新たな治療の可能性を開拓するために、幅広い分野の研究を始めたいと考えています」(ピーター・ネルソン医師)

現在のところ、LATEは死後の検死解剖からでしか発見されていないのだが、今回の研究によってLATE疾患のバイオマーカー研究に拍車をかけ、その結果医師が生前にLATEを診断し、臨床試験での研究が可能になることが期待されているという。今回新たに発見された認知症、LATEの診断法と治療法についてさらなる研究の進展を期待したい。
参考:「Daily Mail」、「Science Daily」、「Live Science」、ほか
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊アルツハイマー病とは異なる認知症「LATE」が発見される! 25%以上が発症する可能性!のページです。医療、認知症、仲田しんじ、脳科学、高齢者、アルツハイマー病、LATEなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで
科学最新記事
人気記事ランキング11:35更新
- ・ミャンマー大地震、死者1万人以上か、専門家は「最悪の事態まだ」と警鐘
- ・脳の老化は44歳から急加速? 脳の老化を遅らせるカギとは
- ・悪夢の人体実験「毒物部隊」とは!?人柱となった12人
- ・“嘘をつく人”がよく使う言葉とは?心理学が明かす“言葉のクセ”の正体
- ・植物でも動物でも菌類でもない謎の生命体「プロトタキシーテス」
- ・ビル・ゲイツが語る「AI時代を生き残る」3つの仕事とは
- ・婚約者と娘を失った「見える女性」の壮絶体験
- ・恋人の口に手を入れたら…まさかの“救急搬送”の顛末
- ・人類はすでに宇宙人からの連絡を受けていた!?
- ・もしもアインシュタインが生まれていなかったら?
- ・CIAが「ノアの方舟」を極秘調査していた!“伝説の船”を巡る新証拠と50年の沈黙
- ・ミャンマー大地震、死者1万人以上か、専門家は「最悪の事態まだ」と警鐘
- ・脳の老化は44歳から急加速? 脳の老化を遅らせるカギとは
- ・悪夢の人体実験「毒物部隊」とは!?人柱となった12人
- ・「脈動するUFO」夕暮れ時の海上に現れた奇妙な物体
- ・“嘘をつく人”がよく使う言葉とは?心理学が明かす“言葉のクセ”の正体
- ・ピラミッド地下に「記録の殿堂」があるのか?
- ・“銀河連邦メッセンジャー”が語る「UFO侵略予告」
- ・植物でも動物でも菌類でもない謎の生命体「プロトタキシーテス」
- ・【UFO議連総会レポ】非人間知性(NHI)の存在は“ほぼ確定”!?