“死”にまつわる10の科学的新事実! 死後の意識や蘇生…自分の死を楽しみにしている人は“ネタバレ”注意!

2. 死者の脳を“蘇生”できる

 最近になって米エール大学医科大学院の研究チームが食肉処理場で解体されたブタの脳を回収し、特別に製作された人工透析装置に似た「BrainEx」を用いて脳細胞の機能を回復させることに成功している。

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「Big Think」の記事より

 この実験の成功をもってブタの脳を“生き返らせた”とするにはまだ十分ではないのだが、36時間もの間、脳細胞の活動を継続させられたことは、脳科学と医療にとって大きな前進となる。この間、ブタの脳細胞は新陳代謝機能を維持し、免疫機能を回復し、一部のサンプルでは電気的シグナルも伝達することができたということだ。そしてブタの脳でできたのなら、原理的に人間の脳でも可能なのだ。

 そもそも研究チームの実際の目的は、脳とその細胞の機能をより長く、そしてより徹底的に研究することが可能な技術を設計することにあった。今回の研究が進展することで、我々は脳損傷や神経変性疾患のための新しい治療法の開発に大きな展望が開けてくることは間違いない。

3. 死後に活動を始める遺伝子がある 

 科学的に“死後の生”は存在する。それは死後の世界という意味ではなく、臨床的な死後の遺伝子の状態を指す。2017年に米ワシントン大学をはじめとする合同研究チームが「Royal Society’s Open Biology」で発表した研究では、死後のマウスとゼブラフイッシュに遺伝子発現が確認されたことを報告している。

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「Big Think」の記事より

 驚くべきは死後になってから活動を活発化させる一群の遺伝子があり、その活動は死後4日目まで続いていたということだ。

「これは私たちが予期していないことでした。死後24時間後のサンプルを採取し、遺伝子が転写した産物が実際に著しく増加しているなんてことを誰が想像できたでしょう。それは驚くべきものでした」と研究チームのピーター・ノーブル教授は語る。

 例えば我々が負傷した時やウイルスに感染した時には、それに対処すべく“目覚める”遺伝子があるが、ひょっとすると死もまた遺伝子的には克服すべき対象なのかもしれない。遺伝子的にも完全な死を迎えるこの4日間の間に何らかの“対処”が施されているのだと考えてみると、死後の世界の存在もむげには否定できないだろう。

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