「開かずの間」の壁一面にディルド、バイブ、拷問器具、注射器、メス…! 不動産執行人が見た”最凶にヤバい物件”!

――DV・自殺・暴力団・宗教・統合失調症…事故物件よりも鬱になる「暗黒物件」の闇を“不動産執行人”ニポポが語り尽くす…!

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画像は「getty images」より引用

 怪談話や都市伝説などでは頻繁に登場する謎の小部屋。

 長らく踏み入ることのできなかった室内をこじ開けてみると、そこには誰かが閉じ込められていた痕跡があったり、鬼気迫る壁文字がびっしりと記されていたり、部屋全体が真っ赤に染められていたり。

 このように物語の切り口としては多く語られる「開かずの間」だが、実際に遭遇した、見たことがある、足を踏み入れた、という人は少ないのかもしれない。

 では、これらは荒唐無稽な作り話なのかと言えばそうではない。

 差し押さえ・不動産執行ではこのような「開かずの間」に度々出会う――。

 一口に「開かずの間」と言っても実際には様々なタイプがある。

 代表例は、単に一室の扉に取り付けられた内鍵の“鍵”をなくしてしまったというもの。次いで、老朽化した離れや蔵の鍵が錆びついて動かない、扉や建具が傾きにより開かないというものが続く。

 他には構造上どう考えても一部屋ほどの空間があるはずなのだが、入り口が容易に見当たらないという謎多きもの。

 珍しい事例としては階段がなんらかのタイミングで撤去され、上階部分がまるごと開かずの間となり20年以上放置されていたというケースもあった。

 この日の執行はよくある事例、“部屋の鍵が見つからない”との理由であったため、大きな問題もなく短時間で片付けられるハズだった――。

 通勤や通学に利便性が高いとは言い難いが、付近には小さなスーパーマーケットや飲食店に憩いの場、少し歩けば大きな公園と周辺環境には恵まれた住宅街。

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