不規則に暗くなる謎の連星「EPIC 249706694」は人工物!? MIT発見「どんな仮説でも説明不可能」やはりダイソン球か!?
■どんな仮説でも説明不可能、やはり人工物?
研究チームの計算によると、連星であるこのEPIC 249706694はペアのサイズが違っており、ひとつは地球の2倍ほどの大きさで、もうひとつは木星ほどのサイズ(地球の約11倍)であるというから、かなりアンバランスな組み合わせだ。
減光の原因が、もつれ合って動く連星の位置の変化によるものではないかとも考えられるのだが、その動きがどんなに複雑であったにせよ何らかの周期性があると考えるのが自然で、EPIC 249706694の「周期性の欠如」を説明することはできない。
考えられる仮説としては、チリ(塵)を放出する小惑星によるトランジットである可能性だ。恒星を横切りつつチリを放出すれば、減光するタイミングがランダムな時間間隔になり得るので、「周期性の欠如」を説明できる可能性はあるにはある。しかしそれでも減光具合がほぼ均一になるには、奇跡的な偶然の一致が必要になるということだ。
また、EPIC 249706694のような連星に属する惑星は、周期性が刻々と変化しているのではないかという可能性も浮上したのだが、念入りにコンピュータシミュレーションをした結果、ケプラーのデータに合致するものにはならなかったという。
さらには、天体のまわりに形成される回転するガス円盤である「降着円盤」の可能性もないということだ。その理由としてはそれほどの降着円盤を残すには天体が古すぎる上、光の減光の具合を見る限り、やはり惑星トランジットにふさわしいものであるということだ。そして、もし降着円盤によるものであったとしても、何らかの周期性があるはずだという。
ともあれ思い浮かべることができた仮説は、いずれも成立させるのが難しいことを研究チームは認めている。そして恒星自体に明るさを変えられるメカニズム――例えば短命の黒点であったり――があるのではないかという新たな可能性にも言及している。
いずれにしても、このEPIC 249706694についてさらなる調査と研究が必要になるが、あらゆる可能性を検討しても説明が難しいとなれば、やはりダイソン球などの人工構造物の可能性が浮上することにもなる。恒星も惑星も推進装置のある人工構造物であれば、減光についても、イレギュラーな「周期性の欠如」についても、どちらも説明できそうであるからだ。怪しさが増すばかりのEPIC 249706694についての続報に注目していきたい。
参考:「Science Alert」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊不規則に暗くなる謎の連星「EPIC 249706694」は人工物!? MIT発見「どんな仮説でも説明不可能」やはりダイソン球か!?のページです。NASA、仲田しんじ、MIT、ダイソン球、ケプラー、EPIC 249706694、宇宙望遠鏡、連星などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで