普通以上デブ未満の“たるんだ腹”がアメリカで流行の兆し! シックスパックはもう古い、しかし注意点も…

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「Odyssey」の記事より

■油断していればアッという間に肥満体型に

“ビール腹”のお父さん体型が意外にももてはやされる事態を迎えているわけだが、ひとつ疑問なのはフィットネスジムチェーンが行ったアンケートである点だ。この結果は、人々がシェイプアップしたボディを目指して通うジムの運営に響くのではないかといらぬ心配が頭をよぎらなくもない。お父さん体型のままでいいということになれば、少なくない数の男性会員がジム通いをやめてしまっても不思議ではないだろう。

 しかしそこにはジム側のしたたかな計算(!?)もありそうで興味深い。実は最近になってこの「プラネットフィットネス」のジム内には「ジャッジメントフリーゾーン(judgement-free zones)」という区画を設けて、どんなレベルの会員でもプレッシャーを感じたり、ストレスを感じたりすることなく運動ができる環境を整えているのだ。この区画では、たとえば筋肉や体型を見せつけるような服装が禁止されていたり、筋トレ中に気合を入れるための掛け声を上げるのを禁じていたりするのである。

 つまり必ずしも本気で頑張らなくてもいい“ユルい”区画を設けることで、運動が苦手な中高年や女性の初心者にも気兼ねなく利用してもらうことを狙っているのだ。

「ジャッジメントフリーゾーンのあるジムとして、私たちは体型に関係なく、すべてのメンバーに快適な環境を提供できることを誇りに思います」と同社副社長であるジェイミー・メデイロス氏は語る。

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画像は「Wikimedia Commons」より

 あの手この手のマーケティングに余念がないフィットネス業界だが、お父さん体型でも気にすることはないと高をくくってしまうのはやはりよくないようだ。お父さん体型でも油断していればアッという間に肥満体型になってしまうのは目に見えている。

 2018年の研究では、55歳以前に中程度の体重増(2.3~10キロ)で早死につながる慢性疾患を発症する可能性が高くなることが報告されている。さらに、一度体重を増やしてしまうと負のスパイラルに陥りやすくなり、ますます体重を増してしまいがちになるという。

「医師は、2型糖尿病、心血管疾患、がん、および早死のリスクが高いことを含む、体重超過の危険性について患者に助言する必要があります」と米・ハーバード公衆衛生大学院の研究員、シルパー・ブーパティアージュ氏は金融ビジネス系メディア「MarketWatch」に話している。あくまでも好感度高めなお父さん体型の範囲内でキープしておくことが肝要のようだ。

参考:「Big Think」、「Odyssey」、ほか

文=仲田しんじ

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