【あの殺人犯と面会】福岡小5女児殺害事件・内間利幸! 「少女に恋愛感情を抱き…」取材中に届いた”罪に苦しむ”手紙も公開

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画像は「Getty Images」より引用

■いつも重苦しい手紙の文面

 内間が服役生活を送る刑務所は遠方のため、私はまだ一度も面会に訪ねられていない。しかし、内間からは今も数ヶ月に1度、手紙が届く。その文面はいつも重苦しく、5月に届いた前掲の手紙でも罪の意識に苦しむ心情が切々と綴られていた。

〈今でもAさんのご両親のことを考えると、とても苦しくなります。毎日毎日、苦しい辛い日々を過ごされていると思います〉

(2019年5月20日消印の手紙より)

 小さな女の子相手に性犯罪を行い、殺害するというのは、もっとも軽蔑される犯罪だ。別の手紙では、〈工場の人達も私に対して色々気をつかってくれて、とても有難く思っております〉(2019年12月25日消印の手紙)と書かれていたが、内間は刑務所内でも肩身の狭い思いをしているのだろう。

■誕生会の日はあえて「絶食」

 刑務所では、受刑者たちが楽しみにしている様々なイベントがある。毎月一度ある「誕生会」もその1つ。誕生月の受刑者に、「特別食」として赤飯やコーヒー、シュークリームなどがふるまわれるのだが、受刑者たちは普段、甘い物を食べられないので、楽しみにしている。

 だが、内間は誕生月だった1月の「誕生会」の日、絶食をしたという。Aちゃんの両親の苦しみを思うと、〈(自分に)楽しみなどあっていいのだろか〉(2019年5月20日消印の手紙より)と思い至ったためだ。

〈逆の立場なら、私は加害者の苦しむ姿ばかりを思ったことでしょう。刑務所生活はとても苦しいのですが、もっと苦しいことを自身から進んでしていこうと思っています。Aちゃんのご両親の苦しみを少しでも和らげてくれますよう、毎日神様に祈り続けます〉

(2019年5月20日消印の手紙より)

 内間がどれほど神様に祈ろうと、Aちゃんの両親をはじめとする遺族の苦しみはまったく和らがないはずだ。内間ができる贖罪は、自分も少しでも苦しむことくらいだろう。

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文=片岡健

ノンフィクションライター。全国各地で新旧様々な事件を取材している。著書に『平成監獄面会記』(サクラBooks)、編著に『桶川ストーカー殺人事件 実行犯の告白』(KATAOKA)など。同書のコミカライズ版『マンガ「獄中面会記」』(カルトコミックス、作・塚原洋一)が8月8日に発売。
Twitter:@ken_kataoka

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