【新連載】「スマホは電源切ってもあなたを追っている」某国諜報機関関係者暴露
【新連載】「スマホは電源切ってもあなたを追っている」「やばい監視カメラ…」某国諜報機関ガチ関係者・ジェームズ斉藤が暴露!
●監視カメラ×AIはどんな変装も見破る
もうひとつ決定的なことがあります。それはカバーストーリーが難しくなってしまった点です。要は身分を隠して別人になりすますこともほぼ不可能になってしまっているのです。
現在は街の至るところに監視カメラが設置されていますので、顔認証や声紋の分析ですぐに変装が見破られてしまいますし、決定的なのが歩き方のパターンです。これをAIで分析されると他人へのなりすましがほぼできなくなってしまいます。
AIとスマホの登場によって、エージェントは潜入活動、隠密行動といったものがほとんどできなくなってしまいました。映画や小説にあるような忍者まがいのスパイ活動はできなくなっているのです。
では、現代におけるエージェントの存在意義はもうないのか、というとそんなことはありません。
現在のエージェントは自分の身分を偽らず、堂々と名乗って関係各所としっかりした人脈を築いていくことが大切になっているのです。こう書くと普通のビジネスマンのようですが、本当にビジネスマンのような生活をしているんです(笑)。
ただし、諜報活動もしています。なぜなら、依然として機密は機密として存在し、工作活動も日々行われているからです。
実際、昨年3月、イギリスの小さな街でロシアの元スパイの父とその娘がロシア製の毒ガスで暗殺されそうになった「ノビチョク」事件が起きています。世界的事件として大々的に報道されたので覚えている読者も多いでしょう。この事件の詳細も今後述べていきますが、このような血なまぐさい工作活動が行われなくなったわけではありません。
では結局、インテリジェンス活動の何が変わったのか、というと、情報の扱い方、分析の仕方が数年前とは大きく変わってしまったということです。180度まるっきり変わってしまったと言っても過言ではないくらいの激変で、はっきり言えば「インテリジェンス」という言葉そのものが古臭いものになってしまったのです。
我々の世界で「古臭い」とは仮想敵国に対して通用しない、遅れをとってしまうといった意味になり、言葉通り、命取りなのです。
この連載では、日々進化する諜報技術と知識の数々を、最新の事件を題材に紹介していくものとなります。陰謀の裏側、各国の思惑を許せる限り、お伝えしたいと思っています。ただし、この暴露が某国の諜報機関関係者としての私の仕事のひとつでもあるということだけはくれぐれも忘れないでくださいね。
(文=ジェームズ斉藤)
■セミナー情報
●9月14日最新のインテリジェンスを学べるセミナー開催
当記事執筆者のジェームズ斉藤氏と、某国・諜報機関の第一級トレーナー、サイバー・インテリジェンスの世界的権威である認知科学者の苫米地英人博士ら講師となり「世界最強インテリジェンスとスパイ工作の技術」と題した少人数限定のセミナーが開催される。インテリジェンスの最新事情だけではなく、軍事レベルでの工作技術について掘り下げるのが本セミナーの特徴。3人目の講師”某国・諜報機関の第一級トレーナー”は、世界中で様々な工作を行ってきた元NOC。NOCとはNon-official coverのことで、各国政府からの依頼を受けて、非公式な立場から諜報活動を行うスパイを指すが、その重要活動を支えてきた工作技術のノウハウが本邦初公開されるという。興味がある方は、以下のページをご覧ください。
・https://maxpec.net/190914/
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊【新連載】「スマホは電源切ってもあなたを追っている」「やばい監視カメラ…」某国諜報機関ガチ関係者・ジェームズ斉藤が暴露!のページです。CIA、スパイ、諜報機関、諜報員、インテリジェンスなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで