自分の顔を10分間鏡で見るだけで幻覚作用が起きると判明! 体外離脱も…”見つめるドラッグ作用”でブッ飛ぶ!
また、科学ニュース「Science Alert」(9月7日付)によると、2010年のカプート氏の研究では、鏡に写る自分の顔を10分間見つめることでも、幻覚体験を引き起こすことが分かっている。
被験者の話では、自分の顔が大きく変形し、存命あるいは死別した両親の顔が見えたり、年配の女性、子ども、先祖の肖像画といった人の顔の他に、猫、豚、ライオンといった動物の顔、さらには怪物の顔に変形した人もいたそうだ。
そして、実験中50人の被験者は一様に“他者性”を感じたと報告した。まさに、視線は他者・他人に属するものなのだ。たとえ自分の視線であっても、それに見られてしまえば、地獄と化すのである。
科学的には、この現象は「神経適応(neural adaptation)」という働きによるものと考えられている。まったく変化しないものを見続けていると視覚に関係した神経回路の反応が鈍くなるかあるいは完全に止まってしまい、視覚情報を一時的に受信しなくなるために起る現象だという。どんな対象でも動かないモノを見れば神経適応は起るのだが、単に壁を見続けた者に比べて、他者の瞳を見ることでレベルの違う幻覚体験が得られる。ただ、なぜ他者の瞳が図抜けた幻覚体験をもたらすのか、まだ詳しいことはわかっていない。
視線にはまだまだ我々の知らない不思議な能力が隠されていそうだ。今後の研究にますます期待したい。
参考:「Science Alert」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊自分の顔を10分間鏡で見るだけで幻覚作用が起きると判明! 体外離脱も…”見つめるドラッグ作用”でブッ飛ぶ!のページです。視線、幻覚、心理学、体外離脱、まなざし、アイコンタクト、ジャン・ポール・サルトルなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで