左利きは遺伝子と脳に違いがあると判明! あの特殊能力にも目覚め… “左利きの謎”解明に前進か!

■利き手を決める遺伝子的理解の入り口に立つ

 今年5月には東京大学の研究チームが遺伝子編集技術である「CRISPR/Cas9」を使ってカタツムリの殻を左巻きに変異させることに成功している。遺伝子を操作することで、細胞骨格の発達に違いが生じてくるということになる。

 研究者たちは将来の利き手を決める発達が子宮内で行われている可能性があるとも考えているが、今のところは可能性を指摘するにとどまっている。

 今回特定された遺伝子が利き手を決定すると結論付けるのはまだ時期尚早ではあるが、研究チームはさらなる研究によって、この2つの間の重要な関連性を解明していくつもりであるという。つまり利き手の決定に影響を及ぼす遺伝子コーディングの意味を解明する入り口に立ったということになる。

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画像は「Wikimedia Commons」より

 また、左利きであることは右利きに比べて不運であり、劣っているのではないかという誤った認識を払拭するのに今回の発見が役立つことになるかもしれない。

「左利きは脳の発達生物学の結果であり、その一部は多くの遺伝子の複雑な相互作用によって引き起されていることを実証しました。それは人間を人間たらしめる豊かなタペストリーの一部なのです」と研究チームのドミニク・ファーニス教授は語る。

 今回は左利きの遺伝的な側面にフォーカスを当てた研究となったが、特に野球やボクシングなどで、少なくないスポーツ選手は後天的に左利きになっている実態もある。また加齢とともに“両手利き”になる人も少なくないともいわれている。まだまだ謎が多い“利き手”についての理解が進むことを期待したい。

参考:「Science Alert」、ほか

文=仲田しんじ

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