ブラックホールは未来に行けるタイムマシーンだった！ 落ちれば数分で“数十億年”が過ぎ去る… 学者が本気指摘！

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　ブラックホールに落ちている人物にとって、ブラックホールの外の時間は加速し、「家族、子ども、孫、何百世という世代交代が数分から数時間」で起こってしまうという。ブラックホール内での数分は、外では数十億年に匹敵するそうだ。

　もしブラックホールから首尾よく抜け出し、地球に戻ったとしても、あなたが知る人々ももう生きてはいないだろう。その時代の人々はあなたを過去からやってきたタイムトラベラーと見るはずだ。

　とはいえ、ブラックホールに落ちた人は「スパゲッティ化現象」によって命を落とすとされているため、現実的な話ではないかもしれない。もし頭からブラックホールに落ちたとしたら、足とのわずかな距離の差でも、かかる重力の差はとてつもなく大きなものとなる。その結果、肉体はまるでスパゲッティのように長細く引き伸ばされ、最後は引き裂かれてしまうというわけだ。

　しかし、科学ニュース「Discover」（1月25日付）によると、最新の研究で、スパゲッティ化現象は起こらないことが分かった。米マサチューセッツ大学ダートマス校の研究者らが、精密なシミレーションモデルを使って分析したところ、ブラックホールに進入する宇宙船にかかる力は無視できるほど小さかったというのだ。特にSF映画『インターステラー』に登場する“ガルガンチュア”クラスの超巨大ブラックホールともなれば、搭乗員は何も感じないだろうとのことだ。

　事象の地平面を超えてしまえばタイムトラベルどころではないが、ブラックホールが繋ぐ別の宇宙には、もしかしたら無事に到達することができるかもしれない。今後の研究で明らかになることを期待したい。

参考：「Business Insider」、「Discover」、ほか

TOCANA編集部

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