「羊の盲腸コンドーム」をコンドームソムリエAiと作ってみた! “ヴィクトリア朝時代の避妊具”のエログロさが判明!
「“コンドーム自作してみた”っていう動画、撮りませんか~?」
巷で話題のコンドームソムリエAi(@Ai_con_j)からメールが届いた。「コンドームソムリエ」というのは、コンドームの良し悪しを評価する人のことだが、そんな仕事は地球上にない。ないから彼女が勝手に作ってしまった。10年来の友人である彼女がいつの間にかコンドームソムリエを名乗るなんて、人生、油断も隙もない。
※動画は最終ページに掲載!
■材料を揃える段階から難儀!
詳しく話を聞くにつけ、何やら『コンドームの歴史』という本があり、それに19世紀のコンドームの作り方が書いてあるという。
「私、ド文系なので、よろしくおねがいします~」
送られてきたのは1844年のヴィクトリア朝のレシピなるものだった。
<羊の盲腸を取る。最初は裏返し、次は元に戻して表も裏も水に浸し、次に弱いアルカリ溶液を使って同じことを繰り返す。溶液は4~5時間ごとに5~6回取り換える。次に爪で粘膜をこそげ取る。硫黄でいぶし、キレイな水で洗い、石けんと水で洗ってすすぎ、中に空気を入れて乾かす>
――『コンドームの歴史』(アーニェ・コリア/河出書房新社)より引用
資料はたったこれだけ。弱いアルカリ性? 灰ってことか? 硫黄でいぶす? 硫黄を燃やすと出る亜硫酸ガスで殺菌するということか? 筆者は今までも肉を光らせたり、髪の毛でしょう油を作ったりしてきたが、羊の内臓でコンドームを自作するなんて初めてだ。
もっと資料を求めて図書館の蔵書検索で洋書まで探したが、ない。国会図書館の蔵書まで検索してくれる優れものだが、ない。どうやら地球上でコンドームの研究書は『コンドームの歴史』しか存在しないらしい。
弱アルカリ性の溶液をどう作るか? ネットで「CONDOM DIY」と検索すると、なんと作っている人がいた! いたのだが、レシピとかなり違う。硫黄を溶液にしているし、粘膜をナイフでこそげ取っている。唯一わかったのは、アルカリ性溶液は水酸化ナトリウムで作るということだけ。
不安な要素だらけだが、まず必要なのは羊の盲腸。精肉店に電話したら、「うちでは扱ってないね」で終わってしまった。羊肉専門の卸会社にメールしたら、いつまでも返事が来ない。そこで、羊の牧場に直接メールすしてみたら、
「羊の盲腸についてですが、引き取る際に『腸』というくくりで大腸も小腸も全部ひとまとめで受け取っています。ですから、ご希望の『盲腸』の部分が、厳密にどこからどこまでなのか、画像で示していただければ助かります」
ですよねえ~! 今まで羊の盲腸のことなんか考えたこともなかったので、混乱する。羊の盲腸がどこにあるか、どうやって調べればいいんだ? 盲腸を英語でcecumという。そこで「sheep cecum」と検索すると……グロっ! そうか、解剖写真か! 早速、羊の解剖写真で盲腸に丸をつけて返信した。
水酸化ナトリウムと硫黄はアマゾンで売っていた。水酸化ナトリウムは自家製石けんの材料として使うし、硫黄は干し柿の色ツヤを良くするために使うらしい。初めて知った。
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2024.10.02 20:00心霊「羊の盲腸コンドーム」をコンドームソムリエAiと作ってみた! “ヴィクトリア朝時代の避妊具”のエログロさが判明!のページです。硫黄、コンドーム、羊、性教育、盲腸、久野友萬、ソムリエ、自作、水酸化ナトリウム、コンドームソムリエAiなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで