ダイヤモンドの中に未知の物質を発見！ 地の底マントルの新種鉱物「ゴルトシュミッタイト」の神秘

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　宇宙からやってくる隕石には未知の物質が含まれている可能性もある。だがどうやらそれだけではなさそうだ。未知の物質は地の底からも届けられるのだ。

■ダイヤモンドの中に未知の物質を発見

　天然で最も硬い鉱物であることから、贈る相手との永遠に結ばれる固い絆の意味も込められるダイヤモンド──。高価な宝石として何かとロマンティックなイメージをまとうダイヤモンドは、意外にも地上の我々に未知の物質を届けてくれる“運び屋”にもなっているようだ。地上の我々があずかり知らない地中深くのマントルの成分を封じ込めていたダイヤモンドが発見されたのだ。

　光を反射して眩い輝きを放つダイヤモンドは、宝石としてはもちろん不純物のないものほど価値が高くなるのだが、その一方で科学者にとっては、さまざまな物質が含まれた不純物の多いダイヤモンドのほうが価値がある貴重な発見ができる可能性が高まるからだ。

　カナダ・アルバータ大学や米・ノースウェスタン大学をはじめとする合同研究チームが9月に「American Mineralogist」で発表した研究では、南アフリカで発掘されたダイヤモンドの中に隠された、きわめてレアな珍しい化学的特徴を持つ、これまで未知であった物質を発見したことを報告している。

　ダイヤモンドの中に取り込まれていた一片が人間の髪の毛の幅程度（100マイクロメートル）というきわめて微細な立方体の粒は、ゴルトシュミッタイト（goldschmidtite）と名づけられた新種の鉱物である。

　微細なサイズではあるものの、ゴルトシュミッタイトを構成する物質はこれまでのサイエンスにとってまったく新しい未知の物質だ。 研究者によれば、この鉱物は地球の歴史のはるか昔のユニークな記録を提供してくれるという。

 
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