化石は“一瞬で”できていた…!? 常識を覆す「魚の群れがそのまんま化石」とは? 電気的宇宙論から見る化石誕生の秘密!
――物理・IT専門家の平清水九十九が解説!
化石と言えば、古い地層から出てくる太古の生物が長い時間をかけて石になったと考えられている。しかし、これを見て欲しい。
これは石灰岩の中から発掘されたカニの化石だ。エサをついばむような姿勢で化石になっている。化石は通常、土砂などに埋まって、長い時間をかけて、生物の遺体が周囲の岩石の成分と入れ替わるとされる。たとえば、このカニの化石は海底の土砂崩れなどで一瞬でカニが埋まった、と考えられる。かなり苦しい説明だが、世間ではなぜか理解されている。
では、この化石はどうだろう?
この小魚の群れの化石は、アメリカ合衆国の始新世グリーンリバー層で見つかった、約4800万年前の化石だ。論文では、小魚の泳ぐ様子を調べ、群れを成して泳いでいたらしいと結論しているが、疑問なのは、この化石がどうやって出来たかだろう。
先ほどのカニの化石と共通する点は石灰岩の地層から発掘されたところだ。カニの場合は、甲羅などが硬いので一瞬で土砂に埋まった、と説明されても納得するかもしれないが、小魚が群れを成して泳いでいる状態で、土砂に埋まることが可能なのか? という大きな疑問が湧く。また、化石にはクラゲやウンコもある。
また、石灰岩は通常、サンゴ礁から出来たと説明される。サンゴが作る石灰の殻が長い時間をかけて集まって堆積したというのだ。石灰岩からはサンゴなどの石灰質の殻を持つ微化石がよく見つかる。だが、実際の石灰岩を見ると生物の遺骸が多く入っている場合もあるが、ほとんどの石灰岩は何も入らない白っぽい炭酸カルシウムだ。石灰岩の形成もなぞが多いのだ。
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