生前葬イベントに潜入取材! 体験者続々「本当にいい体験」「いつ死んでも怖くない」「棺桶の入り心地は最高」

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 この記事を読んでいる人たちにとって、「どうしてここに棺桶があるの?」となるだろう。タネを明かせば、ある日、星野さんが『エンディング産業展』(主催:エンディング産業展実行委員会)という見本市に行ったところ、入口でガラポン抽選会があり、そこで2等賞の棺桶が当たってしまったというのだ。それを持って来た。

『エンディング産業展』というのは、「人の臨終をビジネスにしている会社が集まって開催している」(星野さん談)もので、「鼻がムズムズしていたので、ティッシュでも当たればうれしいな、くらいの気分で回したら……」棺桶が当たってしまった。そんなことから、「死んでからでは体験できない! めくるめく神秘体験をしよう!」という触れ込みで、今回のイベントが開催された。

 そしてそしてだ。サラリーマンAさんの読経が終わる頃には、会場には、大勢のお客さんが詰めかけていた。「じゃ、今度オレ〜」、「わたしも入りまーす」という具合でひとりふたりと棺桶に入っていく。その中には、ふたりで入棺しに来た夫婦もいた。

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 途中、星野さんは、故人の経歴を読み上げるだけではなく、ドナルド・トランプ大統領や安倍晋三内閣総理大臣からの弔電を読み上げた。さすがに幅広い人脈を持っているだけある。さすがだ。驚かされたのは、写真館で遺影を撮ってきた女性が入館する際に駄菓子が放り込まれたこと。棺桶に故人が大切にしていたものが入れられることはあるが、駄菓子が入るとは誰も思ってもいなかった。

「寝心地が良かったですね。お経を聞いているうちに寝てしまいました(笑)。始めての生前葬でしたがいい感じでした。次に死ぬときは、お棺に入ってから死にたいと思いました。遺影は、写真館で作って来ました。2万円くらいかかりました。本当にリフレッシュすることができました!」(写真館で遺影を撮ってきた女性)

「無になりましたね。白装束は自分のものです。読経も聞こえました。死に対する恐怖はありません。いつ死んでもいいと思っていますから。お花は自分で用意しました。埋れたかったんです。それにしても入棺後の寿司は美味しいですね〜」(棺桶の中に入れる生け花の準備をしていた女性)

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