脳波をもつ培養「ミニブレイン」、考えるだけでなく“苦しんでいる”可能性が浮上!
脳波をもつ培養「ミニブレイン」、考えるだけでなく“苦しんでいる”可能性が浮上! 倫理、感情、意識…研究者困惑!
問題が起こってからでは遅い。今から研究上の善悪をきっちり分けておく必要があるだろう。そのため、オハヨン氏は脳のオルガノイドを動物に移植する実験やオルガノイドが感覚を持つリスクのある実験を凍結するための機関創設に向けて寄付金を募っているという。
しかし、ただ実験を凍結するだけでは科学が発展するチャンスを潰すだけだ。そこで、オハヨン氏はコンピュータモデルを使って、どの時点でオルガノイドに感覚が生じるか突き止める研究も行っているとのことだ。

一方で楽観的な声もある。米スタンフォード大学の生命倫理学者ハンク・グリーリー氏は、オルガノイドは本気で懸念するほど洗練された段階にないと指摘している。
「まだオルガノイドは(カフカ『変身』の)グレゴール・ザムザ状態には至っていないと自信を持って言えます。つまり、意識を持ち、自分がオルガノイドだと気付くような状態には至っていないのです。オルガノイドが痛みを感じるレベルに研究が進んでいるとも考えられません。そのレベルに近づいてさえいないと思います」(グリーリー氏)
ただ、グリーリー氏が言うように、現時点ではオルガノイドが痛みを感じておらず、短期間でその段階に至ることはないとしても、どこかの時点で必ず倫理上の規定を設ける必要が出てくる。そして、それは遅いよりは早い方が良いに決まっている。今すぐ考えるべき問題だろう。
今後、ミニ・ブレイン研究がどのような道を辿っていくのか、注意深く見守っていきたい。
参考:「Daily Mail」、ほか
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