クリトリスをナメるな!「性感帯」の役割だけではなかった、クリが超重要器官であることが発覚!

 人間の女性が妊娠するのにセックスの際のオーガズムは必要ない。そもそもオーガズムを感じたことがない女性も少なくない中、性的快感に特化したとされるクリトリスの存在意義は以前より議論されてきた。だが、最近になって、クリトリスには生殖においても重要な役割があるという研究報告が出された。科学ニュースサイト「Science Alert」が11月7日付で報じている。

Controversial Review of The Female Orgasm Suggests a New Role For The Clitoris (Science Alert)

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画像は「Getty Images」より引用

 従来、クリトリスは性的興奮を高めるためだけの器官と考えられてきた。受胎にオーガズムを必要としない人間の女性にとって、クリトリスとは進化の過程で残された痕跡器官——男性の乳首のようなものだという説さえ存在する。だが、英国の生物医学者ロイ・レヴィン氏はそのような考え方に真っ向から反論し、クリトリスは生殖に関わる役割も担っていると主張している。

 レヴィン氏が今月5日付で専門誌「Clinical Anatomy」に発表したレビューによれば、クリトリスへの刺激で脳は活性化し、生殖器に変化が生じて、精子を受け取って卵子を受精させる準備に入るのだという。

 まず膣では、血流が増加し、分泌液が増えて酸素量と温度が高くなる。そして最も重要な変化は、子宮頸部で子宮の入口が移動することだという。性的な興奮が続く間、膣は伸び、子宮頸部は引き上げられて、精子が子宮内へと素早く移動することを防ぐという。一見すると生殖に利するという話と矛盾しているようにも思われるが、精子が卵子までたどり着く時間を長くすることで精子が活性化し、卵子を受精させる能力が高まるのだそうだ。

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「クリトリスの唯一の機能は性的快楽を誘発させることだとしばしば繰り返されますが、その考えはすでに時代遅れです」(レヴィン氏)

 レヴィン氏は他の動物のようにオーガズムで排卵するような機能はなくても、精子を生き残らせやすくする役割は残っていると主張しており、それゆえに、アフリカなど一部地域で行われている女性器切除を野蛮な行為だと批判している。

 女性のオーガズムは快楽という側面で語られがちであり、その時身体に起こっている細やかな変化が見落とされがち……というレヴィン氏の主張には一理あるのかもしれない。謎多き器官クリトリスの謎の究明は今後も続くだろう。

参考:「Science Alert」「Eureka Alert」「Clinical Anatomy」ほか

編集部

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