日本人はナゼ名誉白人なのか、歴史の裏で暗躍した死の商人と全員ゴルゴ13な特殊部隊ベイリーズ騎士団の大活躍
【薬理凶室の怪人で医師免許持ちの超天才・亜留間次郎の世界征服のための科学】
■日本の死の商人
第一次世界大戦中、日本は戦争景気で大儲けして大正バブルを生み出していたことはあまり知られていませんが、その原動力となったのが世界中から兵器の受注を獲得してきた三井物産であることはもっと知られていません。
そんな三井物産の当時の社史には、現在では負の歴史とも言える第一次世界大戦時における死の商人としての活躍の記録が残されています。
その中には、南アフリカのダイヤモンド王一家との奇妙な取引の歴史も記されています。
■大富豪が考えた最強の特殊部隊
第一次世界大戦が始まって以降、カナダやオーストラリアなど多くの英連邦から軍が派兵され、南アフリカも英連邦の一員として欧州に陸軍を送っています。
そんな中、南アフリカでダイヤモンド鉱山を経営する大富豪で英国貴族のエイブ・ベイリー1世準男爵は何を思いついたのか、「俺様が考えた最強の特殊部隊を派兵する」と訳のわからないことを言い出し、南アフリカ陸軍の将軍を困惑させました。
まあ、費用を全部ベイリー準男爵が自分で払うなら好きにしてくださいと呆れられてしまいましたが、軍の許可を得たベイリー準男爵は“俺の考えた最強の特殊部隊”をつくり始め、自分の私兵だったウィリアム・ネヴィル・メスベンという男を隊長にして隊員選抜大会を開きました。
選抜試験の内容はすさまじく、数カ所からランダムに5秒だけ出てくる人間の頭大の板を5回連続で命中させたら合格、300メートル先の的に5連射して全弾命中させてから100メートルダッシュして別の的に5連射して全弾命中したら合格といった超難関ばかり。これって現代でも合格者出るの? ってレベルで100人を集める予定が24人しか合格者が出ませんでした。
いや、むしろ、よく24人も合格したなって感じですが、この審査基準がどこから出てきたのかというとメスベン隊長が全部できたからです。
そして、ベイリー準男爵は三井物産南アフリカ支店の駐在員を呼ぶと、「金に糸目はつけないから、俺様の考えた特殊部隊用の最強の狙撃銃を用意しろ」と銃を発注しました。
破格の無茶ぶり注文を受けた三井物産南アフリカ支店はすぐさま日本の本店に電報を送ると、翌日には「ご希望の品があります」と返事が返ってきました。
大正時代初期にどうやったら南アフリカから朝一で日本に送った電報の返事が翌日の午後に届くのかは謎です。南アフリカと日本の間に海底ケーブルの直通回線ができたのは第二次世界大戦後なんだけど……。
どうやら三井物産はその当時、すでに三井暗号と呼ばれる暗号通信や複数の商船をリレーさせた電信網という謎の装備を持っていたらしいです。さすが、日本一の大財閥にして最強の死の商人と言ったところなのでしょうか。
ちなみに、時代劇で悪代官に黄金色の菓子を渡す悪徳商人の越後屋は、三井のご先祖様で実在した商人です。
こうして誕生した南アフリカのダイヤモンド王ベイリー準男爵の私設特殊部隊は欧州へと送られました。
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2024.10.02 20:00心霊日本人はナゼ名誉白人なのか、歴史の裏で暗躍した死の商人と全員ゴルゴ13な特殊部隊ベイリーズ騎士団の大活躍のページです。南アフリカ、第一次世界大戦、名誉白人、ベイリー家、デルヴィル森の悪魔などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで