53カ国1万1000人の科学者が「気候変動のヤバさ」を連名でガチ指摘! 「今すぐ始めるべき6つの取組み」とは!?
■同時に進められる6つのソリューション
では必要とされているこの6つの取り組みとは具体的にどのようなものなのか。
●再生可能エネルギーの使用
化石燃料の排出が気候変動の主因であることを考えると、温室効果ガスを排出するエネルギー源から低炭素エネルギー技術へと迅速に切り替える必要があると研究チームは言及している。
●短寿命気候汚染物質の削減
長いもので数十年間は大気中にとどまる化合物である「短寿命気候汚染物質(short-lived climate pollutants)」の放出を止める集中的な努力も、気候変動の改善に大きな影響を及ぼす可能性がある。たとえば、メタン、ブラックカーボン、およびハイドロフルオロカーボンの放出を今後数十年で半分に削減することで、短期的な温暖化の進行に歯止めをかけられる可能性があるという。
●自然保護
健全な野生の生態系は気候の安定化に役立つため、自然環境と豊かな生物多様性を維持することは今後必要不可欠である。海洋および陸生の生息地の両方で栄養素を循環させ、大気中の炭素を封印し、絶滅の危機にある生態系の回復に取り組みながら、同時に既存の生息地を維持するためにすべき2つの努力を研究チームは提案している。
●植物由来の食事の促進
食肉産業は温室効果ガス排出の最大の原因の1つであるため、研究チームはより多くの人々が植物由来メインの食生活に切り替えるとともに、食品廃棄物を削減する努力を行わなければならないと力説している。
●搾取的な経済システムの否定
生態系および環境へのダメージを考慮して経済システムを再構築するという目標は、ほかのすべてのソリューションのバックボーンになっている。「我々は、人間の健康と環境の保全に対する開発と資源抽出の実際の影響を説明する新たな経済学を必要としています」とリップル氏は語る。
●持続可能な世界人口の維持
最後のソリューションは、人間の幸福のために世界的な人口増加を安定させることである。研究チームは世界人口の安定のためには女性の生殖の自由を保証した上で、女性へのジェンダー教育の拡大を達成すべきとしている。
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2024.10.02 20:00心霊53カ国1万1000人の科学者が「気候変動のヤバさ」を連名でガチ指摘! 「今すぐ始めるべき6つの取組み」とは!?のページです。仲田しんじ、地球温暖化、気候変動、再生可能エネルギー、食肉産業、持続可能性、消費社会などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで