人類の祖先“ルーシー”は実は現代のサルやゴリラよりもバカだった! リアル「猿の惑星」あり得る研究結果に!
一般に、生物進化の頂点に立つのが我々人類だとされるが、その先祖であるアウストラロピテクスは当然、現生人類のベースとなる優秀な脳を持っていたと考えるのが自然だ。しかし最新の研究では、なんと、アウストラロピテクスは現代のサルよりも“おバカ”だった可能性が指摘されている。
■“ルーシー”は現代のゴリラより“おバカ”だった?
“ルーシー”で知られる初期人類、アウストラロピテクス・アファレンシス(Australopithecus afarensis)は我々の先祖と考えられているが、残念なことにその知能はあまり高くなかった可能性が指摘されている。おそらく現在のゴリラやチンパンジー、オランウータンよりも頭が悪かったというのだ。
これまでの研究では、アウストラロピテクスは少なくともボノボやオランウータンなどの大型類人猿と同程度からそれ以上の知能を持っていると見なされてきた。その根拠は脳の大きさである。アウストラロピテクスの脳の容積はゴリラなどとほぼ同じなのである。
しかし話はそう単純ではないようだ。豪・アデレード大学をはじめとする合同研究チームが先日、「Proceedings of the Royal Society B」で発表した研究では、脳の容積ではなく脳の血流量を計算することで、霊長類の知能を検証している。
脳の血流量が多ければ、それだけ脳の代謝率が高いことになる。脳の代謝率の高さは、良好な認知機能を示す指標になると考えられている。つまり知能の高さを左右するのは脳の容積だけではなく、脳の代謝率もまた重要なファクターなのだ。
研究チームは現在の数々の大型類人猿の頭蓋骨の動脈孔のサイズを計測し、それらとアウストラロピテクスの化石の頭蓋骨の動脈孔と比較した。動脈孔のサイズから脳の血流量を推し量ることができるからだ。
収集したデータを分析した結果、現代のゴリラはアウストラロピテクスと同程度の脳の容積なのだが、動脈孔を通る動脈の血流速度がアウストラロピテクスの2倍であることが突き止められたのだ。
さらに研究チームは、より小さな脳のサル、特にチンパンジーとオランウータンでさえ、アウストラロピテクスよりも脳の血流速度が早いと報告している。
今回の研究によって、ルーシーのようなアウストラロピテクスは、現代のチンパンジー、ゴリラ、オランウータンよりも知能が低いことが示唆された格好だ。
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