「量子力学は間違っている」説が浮上! アインシュタインと湯川秀樹は知っていた!!

■量子力学は根本から間違っている

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画像は「getty images」より

 ここでもう一度、アインシュタインに戻ろう。アインシュタインは1905年に「光量子仮説」を発表している。金属に光を当てると電子が飛び出してくる光電効果を、光が粒子であると仮定して説明したものだ。光が波と粒子の両方の性質を持つことも、電子がド・ブロイ波であるとする解釈を助けている。じつは相対性理論で知られるアインシュタインだが、研究生活の大部分は熱力学の研究だった。量子力学が成立する以前の19世紀は熱力学が物理学の主流だったからだ。

 だが、アインシュタインは、熱力学で使われていた統計学的手法である「波動関数」を1個の電子に適用するド・ブロイ波に違和感を抱いていたのだ。1個の粒子に多数の粒子を扱う統計を当てはめるのは、いかがなものか? これが「神はサイコロを振らない」という台詞の真実だと筆者は考える。つまり、1個の電子を統計的に捉えたために、不確定性原理やシュレディンガーの猫といった量子力学の矛盾が現れたといえるだろう

 また、湯川博士が直感していた原子核内部の電子の存在は、20世紀末に発見された低温核融合で顕在化してきた。低温核融合では中性子は陽子と電子の複合粒子と考えられている。原子核は陽子と中性子から出来ているとされるが、中性子は陽子と電子が結合したものなので、原子核内部には電子が存在するのだ。

■マクスウエルの勘違いが全ての元凶

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マクスウェル。画像は「Wikipedia」より

 原子核内部に電子が存在することで、どのような影響があるだろうか? 現在の物理学では、プラスとマイナスの電荷は途中で中和するとされる。原子核内部に電子があっても、陽子の電荷と中和するので、マイナスの電荷は外に出てこないと考えられる。

 しかし、電荷が中和するというイメージは、19世紀の科学者マクスウエルの考えた電磁方程式に由来する。マクスウエルは19世紀の大実験家ファラデーのノートから4つの方程式を導いたが、そのときファラデーの考えていた電荷のイメージを間違えてしまった。マクスウエルも熱力学を研究していたからだ。熱は発散する途中で温度が中和していく。この熱のイメージを電荷にも適応させてしまったのだ。ファラデーの電荷のイメージは、プラスとマイナスは途中で中和することなく、独立して対象に届き、対象の物体内部で電荷の及ぼす力のベクトルが合成される。これが本来の電荷―クーロン力なのだが、中和するとマクスウエルは捉えてしまった。

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