両性具有者が生まれる原因が明らかに!? 半数の両親が「近親婚」という報告も……
近親婚や妊娠中の服薬は、生まれてくる子どもの人生を変えるかもしれない――。ケニアの首都ナイロビにある2つの大病院で行われた調査で、そんな結果が報告されたと、現地の有力紙「ザ・スタンダード」が伝えた。
その記事によると、ナイロビにあるケニヤッタ国立病院とガートルード小児病院で、0~19歳までの71人の両性具有者を調べたところ、相当数の両性具有の児童は、両親が親戚同士という子どもだった。またこのうちの16%が早産で生まれていた。
ケニアでは近親婚の割合は多くはないものの、近親婚は生まれてくる子どもの性に障害を与える可能性があるという。また58人の患者のうち、6人には家系内に両性的性器の子が生まれてきた歴史があるという。
この調査はガートルード小児病院によるもので、ナイロビ大学とケニヤッタ国立病院、アガ・カーン大学病院、そしてオランダのエラスムス大学の協力を得て行われた。
ある患者の父方のいとこには、生まれたときは女性だったがのちに男性に性転換。また別の患者は、初めての子どもが尿道下裂(男性の尿道が陰茎の下面で開いている状態)で生まれてくるという歴史がある家系だった。
精巣と卵巣の両方を持つ(両性具有)と診断された別の患者の家系では、家族の中に異常に小さなペニスを持つ者がいるという歴史があった。また精巣に障害がある患者には、停留精巣という、胎児の頃に睾丸が精嚢に入らなかった障害を持ついとこがいた。
また興味深いところでは、5人の患者の家系で不妊症の歴史があった。「この5人すべての患者において、父方のおばに不妊症の人がいたという報告がある」という。
その一方で、薬の服用、それがたとえアスピリンのような一般的な薬でも、誕生時に性障害を引き起こす可能性があるという。
ある患者は、母親が妊娠中に高血圧のために服用していたアスピリンに胎内でさらされた結果、内反足や舌や唇、尿路に障害を抱えて生まれてきている。
エドワーズ症候群と呼ばれる、染色体異常により発祥症する先天性疾患と診断された患者は、母親の胎内で、自然流産を防ぐために妊婦に与えられる薬にさらされていた。
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